【国際】ガザの食料配給再開へ 国連「イスラエルが安全保証」2009年1月10日 夕刊 【ニューヨーク=加藤美喜】国連は9日、パレスチナ自治区ガザで中断していた食料配給を近く再開すると発表した。イスラエル軍からの安全の保証が得られたためという。 ガザでは8日、人道援助にあたる国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のトラックがイスラエル軍に攻撃され、国連スタッフ2人が死傷。UNRWAは同日、配給物資の運搬を停止した。 国連のモンタ報道官は、イスラエル軍が今回の事件に「遺憾」を表明、今後の援助活動に安全を保証したと述べた。 また、国連のホームズ人道問題調整官は「ガザ住民の多くは電気もなく、ひどい衛生状況下で生活している。住民150万人の8割が援助を必要としている」と説明。UNRWAのギング部長も「連日の爆撃で多くの住民が不眠に悩まされ、20万人の子どもたちが学校に行けずにいる」と述べ、長引く戦闘がガザ住民に深刻な影響を及ぼしているとした。
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