南国で体つくって名護で“ロケットスタート”

10日出発する菊地(右)、木下は荷物を車に詰め込む
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 目標はすぐ目の前にぶら下がっている。マイケルが抜けて不在の守護神だ。「もちろん、狙っています」。1軍定着できずにいた菊地だが、5年目で転がり込んだ人生最大のチャンスに、じっとしているわけにはいかなかった。

 3年ぶりにタイを訪れるのは、キャンプインから100%の状態に持っていきたいからだ。「これまでのトレーニングは体に(力を)蓄えていたが、ここでは体を仕上げたい。(体にキレが出そうなので)ムエタイ・トレーニングもやってみたい」

 過去4年間、1軍での登板はわずか13試合。勝ち星もなく防御率7・62。昨年はイースタン・リーグで33試合で1勝3敗6セーブ、防御率2・77と安定しながらも、1軍では11試合で防御率9・90と散々だった。

 それでも梨田監督は150キロ近い直球を誇る潜在能力に、クローザーとしての可能性を見いだしている。「抑えの候補は武田久、建山、そして菊地」と口にするほどだ。こんなチャンスはめったにない。だからこそスタートからのアピールが必要となるのだ。

 「寒いところで走りこんでも沖縄で走るといつも筋肉痛になる。でも、前回タイでトレーニングしたときはそういうことがなかった」。気温は35度程度まで上昇することもあり、注意するのはむしろオーバーワークかもしれない。ランニングに加え、肩づくりも大きなテーマとなる。今回は中山ブルペン捕手も同行をお願いした。「遠投が中心になるけれど、平地で捕手を座らせて投げることはする」。帰国は20日の予定で約10日間の短期集中となる。勝負の5年目。灼熱の東南アジアから菊地は守護神の道へと挑む。

[ 2009年01月10日 ]

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スポニチ てれびぃ

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