ニューヨークでは、「イスラエル支持」を鮮明に打ち出した市長の対応に対し、市民が靴を投げて大規模な抗議行動を行いました。
7日、イスラエルのガザ攻撃に反対する市民の集会に、突如、ニューヨーク市のブルームバーグ市長の写真が持ち込まれました。ニューヨークの市庁舎前では、市長の写真めがけて、たくさんの靴が投げつけられています。
イラク人の記者がブッシュ大統領に靴を投げつけた抗議のパフォーマンス。その標的が、ここでは市長となったのにはわけがあります。ブルームバーグ市長は、ガザへの攻撃を「テロとの戦い」と位置づけ、イスラエル支持を表明しましたが、これが市民の波紋を呼びました。
「イスラエルが国民を守るためには攻撃しか手段がない。ニューヨークであっても同じことをするでしょう」(NY市 ブルームバーグ市長)
この問題では、市長自身がユダヤ系移民の流れをくむことも背景にあります。しかし、増え続けるガザでの犠牲者を前に、この発言は多様な人種が集うニューヨークにはふさわしくないとの声が上がっているのです。
「ブルームバーグ市長は“みんな”の市長だ。なのにイスラエルに偏り、絶対的支持を表明している」(市長発言に反対の市民)
中東ガザでの攻防が今、この街を二分する議論となりつつあります。(09日11:34)