仕事と住居を失った非正規労働者らのために年末年始、東京・日比谷公園に開設された「年越し派遣村」で村長を務めた湯浅誠さんの講演会が23日午後7時から、八代市新町のやつしろハーモニーホールで開かれる。「反貧困」と題し、大量の失業者を生んだ現在の労働環境と政治や社会とのかかわりについて話す。入場整理券500円。
湯浅さんは1969年生まれ。東京大大学院を単位取得退学した。NPO法人「自立生活サポートセンターもやい」事務局長として野宿者支援に携わり、年末年始に労働組合や市民グループなどが開設した「派遣村」の村長を務めた。また昨年12月、著書「反貧困-『すべり台社会』からの脱出」(岩波新書)で第8回大佛次郎論壇賞を受賞した。
講演は平和団体「くまもと九条の会八代」のメンバーを中心に実行委員会が企画した。問い合わせは実行委事務局090・8408・7997。【西貴晴】
毎日新聞 2009年1月8日 地方版