松沢成文知事は6日の定例記者会見で、県の財政対策のため、職員を前倒しで削減するほか、給与カットを4月から実施する方針を明らかにした。
10年度初めまでとしていた250人の職員削減目標を、09年度初めに達成させる。県人事課によると、常勤職員の退職で約150人、臨時的任用職員で約100人の削減が見込まれ、総額十数億円の人件費が減る見通しという。
職員の給与カット幅は未定だが、松沢知事は「聖域なく(支出の)削減努力をしたい。そうしないと予算が組めない」と説明。00~04年度に2~4%減額しているが、松沢知事は「県の財政状況は前回よりも厳しい」と述べ、カット幅を広げる可能性を示唆した。
さらに、09年度から5年間で、県の出先機関を約50カ所減らし100カ所程度とする。政令指定都市移行を目指す相模原市など県央・県北地域の拠点を再編統合するほか、県立病院の独立行政法人化による削減などを見込んでいる。【五味香織】
毎日新聞 2009年1月7日 地方版