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八幡平観光:破産へ 林野庁、原状回復を要求 /岩手

 八幡平スキー場(休業中)などを運営する第三セクター「八幡平観光」(八幡平市、社長・三船博敏岩手県北自動車社長)は6日、盛岡市内で開かれた臨時株主総会で、スキー場運営の引受先が見つからないとして、破産する見通しを株主に説明した。一方、林野庁は5日付でスキー場になっている国有林の原状回復と損害賠償を求める通知を送付。今後は、破産管財人のもと、原状回復に向けた手続きが進められる。

 同社の破産は、盛岡地裁で9日行われる審尋で正式に決定される見通し。八幡平観光は昨年3月に特別清算を申し立て、スキー場や宿泊施設の承継先を探していた。国内外十数社から問い合わせを受けたが、施設の修繕費用などで折り合いがつかず、スキー場の存続を断念した。

 一方、スキー場にしている国有林の使用期限が昨年12月26日に切れ、無権限使用の状態になっている。林野庁から求められている原状回復には、数億円要するとみられる。県観光課は「建物などが残るのは好ましくない」として一定の負担に理解を示す。具体的な回復策や負担割合は破産決定後、破産管財人や出資者の八幡平市、林野庁と協議する考えだ。

 八幡平観光は1960年に設立され、八幡平ロッヂ、八幡平スキー場などを運営。しかし、スキー客減少のあおりで07年3月期決算で単年度赤字を計上するなど苦しい経営が続いていた。負債総額の約8億円は、筆頭株主の県北自動車(出資割合40・2%)が引き受けている。【山口圭一】

毎日新聞 2009年1月7日 地方版

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