プリクラ「男子禁制」進む　大型・個室化→盗撮など防止（2/2ページ）

　流行復活を願うメーカーは「小顔」「美肌」などに画像を修整する機能を開発。固定ユーザーの女子中高生が「サギ（詐欺）プリ」と呼ぶほどだ。赤外線通信で写真を携帯電話に送れる機種も生まれた。ハイテク化に伴ってプリクラが大型・個室化した結果、全国各地で女性を狙った盗撮や置き引き、ナンパが相次いだ。このため「男子禁制」の動きが広がったという。

　その一方で、少子化をにらみ、男性や「プリクラ第１世代」である３０代の女性たちを取り込もうとする動きも出ている。最大手メーカーのフリューは昨年１０月、従来の４分の１の大きさの機種を発売した。店の入り口やゲーム機の間に置くことで、男性や家族連れに気軽に使ってもらうことを狙う。同社広報課の永田理恵さんは「女子中高生向け機種の開発競争は行き着く所まで行った。誰でも気軽に撮れる機種ですそ野を広げたい」と話す。（坂本泰紀）