続・自閉症克服の記録 社会参加序章 (絶版)

お詫び

この度、弊社より出版しました「続・自閉症克服の記録 社会参加序章」の記載内容において、著者の知人のプライバシーを侵害したことをお詫び申し上げます。当書籍記載内容におきまして、Eメール文面を無断で実名で掲載し、著者の知人のプライバシー権と著作権を侵害いたしておりました。また掲載時に、Eメール内容が改ざんされて掲載されております。繰り返しになりますが、著者の知人をはじめ本書をご購入された皆様にも多大なご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。

図書館各位

本書はプライバシー権と著作権を侵害しています。そのため、図書館各位におかれましては、本書について人権に配慮した扱いをお願い申し上げます。そのため、本書を破棄していただくか、下記訂正箇所をご確認の上、慎重(開架制限、閲覧制限等)に取り扱っていただきたく思います。なお破棄される場合は、その旨書面にて弊社まで御連絡いただければ、代替書籍として「鮮やかな影とコウモリ」をお送りいたします。

 

本体価格(税抜) \2,200
ページ数 192
サイズ B6
著者 山岸 裕
協力 石井 哲夫
付録 -
発売 インデックス出版
ISBNコード 4-901092-37-5

日本図書館協会選定図書に選ばれました。

訂正箇所

初版において、「森口奈緒美さんとメールで対話」部分の掲載について、弊社の編集ミスであったことを認め謝罪します。本書で森口氏の発言として掲載されている下記の箇所は、すべて著者(山岸)の文章です。謹んで、訂正させて頂きます。

p.182の11,12行目 「前回『破れがさでもいいじゃないか、私も同感です』と言うメールに反応がなかったのは、あなたが共感したから、返信を送る必要性がなかったのでしょう。」
p.185の6行目 「ほんと非自閉症圏の人との付き合い方はわかりません。疲れます。」
同9行目 「相手の意図を察するのが苦手だから読めません。困ります。」
同12,13行目 「たった一ついえるのは自閉症の悩みは、自閉症に言った方がわかりやすいということです。非自閉症の人にはわからないということです。

また、本書はに掲載されたメールは、山岸氏のメールに森口氏がレスをつけたものであり、実際には一続きのものですが、本書p.180-185では、読者に対し、現実には存在しない往復がなされたかのような誤解を与える編集になっていて、実際のメールにおいては宛名や署名の存在しない箇所に、山岸氏および森口氏の名前が任意の箇所に挿入されています。以下の宛名および署名は、原文のメールには存在しません。即ち、

p.182 8行目の「山岸裕」、9行目の「山岸裕様」、14行目の「森口奈緒美」
p.183 1行目の「森口奈緒美様」、9行目の「山岸裕」、10行目の「山岸裕様」
p.184 2行目の「森口奈緒美」、3行目の「森口奈緒美様」、13行目の「山岸裕」
p.185 1行目の「山岸裕様」

お手元に上記の本をお持ちの方は、ご修正をよろしくお願い致します。

前書きより

社会参加についてはこうあるべきだと思う人には異論あるかもしれないが、私が企業で働いた実感なので、その辺を汲み取っていただきたい。

誰もが明石君のように余暇を有意義に過ごせて、仕事に前向きで生きてる自閉症者ばかりではないという事である。社会参加に失敗した人から何が自閉症の社会参加には大事なのかを学んで貰えたら幸甚です。

目次

  • ガソリンスタンドの仕事をした時
    • ある事件がきっかけでクビ
    • 仕事の紹介を断る
  • 学園で強まる社会参加のうねり
    • 社会参加のうねり
    • 文集作り
    • C氏の社会参加に向けてのアドヴァイス
    • 利用者の中小スーパー就職
  • 戦後五〇年目の決断
    • 上司Fとの出会い、就職して仕事に燃えた頃
    • 大企業に就職
    • 私の仕事
    • 前向きに仕事していたあの頃
    • ウインドウズを消す事件
    • 人との出会い
  • P子とのストーカー恋愛の思い出
    • 好意をカン違い
    • P子との関わりの思い出
    • 本を渡す
    • ストーカー恋愛の始まり
    • 身だしなみをととのえる
    • このままではこちらにも覚悟がある
    • 見舞い事件
    • P子の本当の姿
  • 創価学会に走った私
    • 学会に信仰するきっかけ
    • 活動の内容と周りの反応
    • 人事異動で理解のある人が転勤するという事について考え
    • 学会の仲間は暖かった
    • 自転車で骨折
    • 妄想が休職までいたらせる
    • K・Q氏は見抜いてた
  • グループホームに移行した頃
    • 休職して周りへの気遣いはなかった
    • 復帰してグループホーム移行
    • 〈カリスマ〉の経営失策の尻拭い
    • 〈カリスマ〉来店に振り回される
  • 苦役としての仕事観の変貌
    • 山岸さんはあれも出来ない、これも出来ない
    • 暴言・失言オンパレード
    • 出来ない事を補う姿勢が企業側に無い
    • 朝令暮改
    • 風邪を引いたときの冷たさ
    • モラルダウンが欠勤を招く
    • 優勝セールでボヤく正社員たち
    • 重くのしかかる生活費の請求
    • 仕事はシラケてやるものさ
    • 森口奈緒美さんのメッセージ
    • 一九九九年七月の恐怖の大王
    • ジョブの無策無能ぶり
    • 仕事道に生きる人は頭の回転も速い
  • ギャラリーカフェとの出会い
    • ギャラリーカフェとの出会い
    • 局部も萎えて根性も、気力も枯れた
    • 怠け者と働き者の対立
    • ストレスをはき出しても共感しない職員達
    • 規制撤廃が仕事のモラルダウンを招く
    • 障害者に合う理想の職場とは??
    • 経営者のモラルの乱れが悪循環を生む
    • ギャラリーカフェのRママと、大手スーパーのFの対応の違い
    • 従業員らしさから逃れる方法
    • 癒しのサービス
    • 続・森口奈緒美さんのメッセージ
    • 後ろ向きな姿勢での仕事
    • 仕事辞める気持ち芽生える
    • 嬉泉の対応
    • 会社上層部のゴタゴタ
    • 信頼がないと受け入れない事もある
    • 仕事をほうり投げて退職届けを出す
  • 退職に至る経緯
    • 父の死
    • 本音を会社にブチまける
    • 復帰のはずが一転退職
    • 私にとって大手スーパーの仕事とは?? 振り返って思う事
    • Fと久し振りに会う
    • 雇用対策〈私見〉
    • 官僚天下りの不公平
  • 石井先生の見方
    • 現実と相手の求める物のギャップ
    • 怒る側の心理
    • 怒って注意するという事
    • では、どうすればいいか
    • 長所を褒めるという事が自発性を引き出す
    • ジョブヘの提言
  • グループホームの生活
    • 総論〈グループホームにいたるまでの歩み〉
    • A君の事
    • D君の事
    • M子さんの事
    • 私のグループホームの生活
  • ドナ・ウイリアムスのようにはなれない??
    • 外圧に弱い国日本とドナ・ウイリアムスのメッセージ
    • 自分たちが書く事で訴えていくメディアの大事さ
    • マイノリティとして多数派の人と関わること
  • 自閉症の老後について
    • なぜその事を問う?
    • 社会福祉基礎構造改革が自閉症者に与える波紋
    • 日本型弱肉強食福祉がもたらす老後のイメージ
    • 老いた自閉症者のイメージ
    • 森口奈緒美さんのケースで思う事
  • 付記
    • 森口奈緒美さんとメールで対話
    • 山岸さんへの手紙◆石井哲夫より
    • 山岸裕社会参加年表
  • 後書き
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