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JR西が大阪駅そばに「もう1つの大阪駅」 関空特急など停車 (1/2ページ)
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JR西日本が大阪駅北側に建設の意向を持っている“大阪新駅”の構想が具体化していることが4日、分かった。平成23年に百貨店が入居して開業する「新北ビル」と地下通路で結び、現在大阪駅を通らない関空特急「はるか」を停車させることで梅田と関空を乗り換えなしで直結する。「都心最後の一等地」とされながら、急速な景気後退の影響で計画の遅れが懸念されている貨物駅用地「梅田北ヤード」開発にも、弾みをつけたい考えだ。
新駅構想は、北ヤード(約24ヘクタール)の西端に沿って通る新大阪−福島間の東海道線支線(延長約2キロ)を東側に付け替えて地下化。同線を走る特急「はるか」(京都−関空)や特急「くろしお」(京都−新宮など)が停車する新駅を、約500億円かけて建設する。
JR西と大阪市などが、北ヤードを所有する都市再生機構(UR都市機構)や鉄道運輸機構を含めて協議を続けており、北ヤードの先行開発区域となる東地区(約7ヘクタール)の開発終了後に、支線の地下化と新駅工事に着手する方針という。
北ヤード開発をめぐっては、新北ビルの開業に合わせて23年春を予定している先行開発区域の街開きが、不況の影響などで約1年半ずれ込む見通しになり、不透明さを増している。残る西地区(約17ヘクタール)の2期開発も「環境」をテーマとした拠点形成を目指すとしているが、具体的な計画は固まっていない。