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地域
獨協医大日光医療センター 「観光医療」で鬼怒川活性化(1月4日 05:00)獨協医大日光医療センター(日光市高徳)は新年度、後背に温泉地を抱える地域特性を生かした「観光医療」への取り組みを本格化させる。既に鬼怒川温泉街のホテルと連携し週一回、ホテル宿泊を伴う人間ドックを行っているが、新年度はこれを拡充、平日すべての対応を可能とする。「日本の最新医療を体験したい」という外国人のニーズもあり、観光と合わせた健診受け入れなどもアピールしていく。 同センターは珪肺労災病院を引き継ぎ、二〇〇六年五月に開院。診療科は現在、十科ある。二〇〇八年十月には健診部を新設し教授クラスの専任ドクターを配置、企業健診と人間ドックに力を入れている。さらに最近は最新設備の導入で脳、心臓ドックも可能となるなど「地域の中核病院としての役割をある程度果たせるようになってきた。百九十九床あるベッドは常に満床状態」(中元隆明病院長)という。 一方、同センターは修学旅行生らの急患にも常時対応しているほか、増える外国人観光客に備え、中国語を話せる看護師も配置している。新年度はさらに、こうした地域特性と病院の最新設備を生かした取り組みを充実させることにした。 病院のベッドではなく、温泉街のホテルに泊まって同センターで受診する人間ドックは現在、木曜日のみ実施しているが、来年度は平日すべて受け入れへ拡充。また観光客が連れてきたペットの受け入れも可能にするため、壬生町の大学病院と連携したペット診療を実施する。 さらに日本の最新医療を体験したいという外国人のニーズに応えるため、地域と連携した受け入れ態勢の構築を目指す。中元病院長は「鬼怒川の活性化のためにも観光医療を実現したい」と意気込む。 「東京から一番近い世界遺産」を持ち、観光資源には事欠かない日光市。海外からの誘客に実績がある鬼怒川・川治温泉観光協会訪日外国人誘客委員会は「(観光医療が)日光の観光資源の一つとなる可能性がある」として、地元医療機関の体制整備に期待を寄せている。 その他のニュース
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