2008年も大変お世話になりました。とても有意義な一年間でした。
皆様からもいろんなお言葉をいただきました。
また、いろんな知識も広がり、私にとっての学びの年でした。
本当にありがとうございました。
その総まとめが、私の結論としてのブログ冒頭のある編集者様への抗議文です。
それでも読者の皆様にはまだまだご理解いただけない問題だと思います。
出版業界では、版権引き上げを編集者のほうから勧めるなんてことは「ありえない」のです。
(何十年も全く売れない本を出版社側が絶版にすることはあるようですが)
私としては不本意な、ある作品のある一コマを(トレースではありません。目トレでもありません。読者の方にもまず見つけることはできないでしょう。ようは私の漫画家魂の問題です)
この世から消したい願望から絶版を希望したのでした。
その時その編集の方に、そんな理由は申し上げませんでした。
「たいしたことない作品だから廃刊にしたい」とお伝えしました。
でも、コミックス責任者の方から続行を希望されましたので、そこまでおっしゃっていただけるなら…と思いなおし、
「では自然に任せることにいたします。どうせもう売れっこありませんしね」と
手島裕明氏に電話でお伝えしました。(コミックス責任者の方がその時ご不在でしたので)
その何か月か後でした。
落着していた版権の件を手島氏から「あなたの希望でしたら全く構わない」と蒸し返されたのは。
私としては責任者の方のことも考え、「誰か一人にでもご迷惑がかかるのならできない、私はどなたも困らせたくない」と答えました。
それでも手島氏は「全然大丈夫、誰も困りません。問題ないです」
と、何度も何度もおっしゃいました。
…確かに誰も困らないのでしょう。私以外は。
私がその先またエネルギーを取り戻し、やる気を出した時に、
業界内で“あの人は恩ある出版社から自分で版権を引きあげた漫画家”だというレッテルを貼られていること以外は。
でもそもそも、
出版業界では、版権引き上げを編集者のほうから勧めるなんてことは「ありえない」のです。
会社様(つまりは株主様)から見ればそれはマイナスの行為です。
本が問題作なのであれば、会社様のほうが絶版にします。
私としても、一コマ不本意ではありましたが、問題作だなんて全く思いません。
まして手島氏にその理由は明かしてなかったんですから。
何の問題もない本を、会社様側が作者に絶版を勧める理由はないんです。
つまり版権引き上げ蒸し返しの一件は、手島氏のお考えだったんだと思います。
その後業界内で私が仕事していくのが不可能になるかもしれないことを熟知しながら、そのようなことを蒸し返し勧めた手島氏はかなり不誠実な方だと思います。
あの一件は手島氏の、私への罠であったと思います。
私に恩知らずの汚名を着せ、雑誌界復帰を困難にするための。
皆様、こんな弱者の抗議文を読ませてしまって申し訳ありません。
温かいコメントをありがとうございました。
作品は頑張っております。もちろんそれが私の本分ですから。
何にしても私にはごく普通の年末も年始もないようです。
でもこれが私らしい生き方かもしれません。
こんな私ではありますが、来年もよろしくお願いします。
2008年12月31日