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あの戦争振り返るドキュメンタリードラマに好意的な評価

  • 2008年12月29日 03:26 発信地:東京
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TBSのドキュメンタリードラマ『あの戦争は何だったのか 日米開戦と東条英機』に出演した、(左から)東条英機(Hideki Tojo)役のビートたけし(Beat Takeshi)、阿部寛(Hiroshi Abe)、太田浩介(Kosuke Ota)、高橋克実(Katsumi Takahashi)、木村祐一(Yuichi Kimura、2008年12月25日提供)。(c)AFP/TOKYO BROADCASTING SYSTEM

【12月29日 AFP】クリスマスイブの24日、TBSは「シリーズ激動の昭和」第2弾、ドキュメンタリードラマ『あの戦争は何だったのか 日米開戦と東条英機』を放映した。ビートたけし(Beat Takeshi、61)が東条英機(Hideki Tojo)元首相を演じた。

 芸人としてのキャリアを積む傍ら、俳優としてやくざや暗黒社会に生きる人物を演じてきたたけしは、今回台本を読み、「僕らの知っている東条英機像とは少し違う」と感じたという。「実際に特殊メイクをしてみたら、東条さんにとても似ていて笑っちゃったんだよ。東条さんがおりてきたかなと喜びました」と話すたけしは、禿頭のかつら、付けひげ、丸眼鏡を着けて撮影に臨んだ。

 ドラマは1941年12月7日の真珠湾攻撃までの3か月間の東条らの姿を描く。今回の特別番組では、東条も昭和天皇も戦争に対し消極的な人物として描かれた。担当プロデューサーの八木康夫(Yasuo Yagi)氏は、日本が悲惨な戦争になぜ突入したかを伝えたかったと語る。また、当時の指導部には現在の無責任な日本の政治にも重なるところがあるので、日本の未来を考えるヒントになることも期待しているという。

 大型時代劇などが放映されることが多い日本の年末年始のテレビではあまり例が無いタイプの番組だったが、12.1パーセントの視聴率を記録した。TBSの広報によれば、真珠湾攻撃の行われた12月にこうした題材の番組を放送することは大切だと考えたという。

 メディアの評価はおおむね好意的だった。読売新聞(Yomiuri Shimbun)は、あの戦争を詳しく分析し、戦争放棄を続けていくための基礎になると評価し、朝日新聞(Asahi Shimbun)はクリスマスイブで浮かれた頭を少し冷やし、あの時代について考えさせたと述べた。(c)AFP/Shigemi Sato

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