28日付英紙サンデー・タイムズによると、英運輸相のアドニス閣外相は「15-20年以内に」ロンドンと中部の主要都市マンチェスターの間に日本型の新幹線を建設、時速200キロを出せる高速鉄道を走らせたい意向を表明した。
英国は鉄道発祥の地だが、閣外相は11月の訪日後「日本の高速鉄道は学ぶ点が多い。日本では新幹線が経済復興の強力な原動力と国家の誇りになった」と強調。閣外相が議長を務める政府の輸送戦略に関するグループが建設費などを調査しており、報告書を来春に発表する。
英国で最も混雑が激しいとされるロンドン-マンチェスター間は距離が300キロ弱と、東京-名古屋間とほぼ同じことも日本型を推進する理由の一つ。成功すればスコットランド方面などにも路線を延長したい考えだ。
日本型の新幹線は英国では、日立製作所が納入した車両が来年、英仏海峡トンネルへ通じる高速専用軌道に投入される。しかし英国内の新幹線の導入は主要都市間が離れていないため、採算が合わないとみられていた。(共同)
毎日新聞 2008年12月28日 16時20分
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