**最初に皆様へ**
皆様は私が間違ったことをしていると思われることでしょうね。
私を信じてくださいとは言えません。
信じていただけなくても、私はこうすることを選びました。
過去の20年のすべての思いは捨てて生きていますが、やはり捨ててはならないものがあると気づいたからです。
自分の名誉です。
特に過去の、ある編集者との細かい言葉のやり取りの上に成立した「版権引き上げ」についての、結果的汚名を返上したいのです。
この抗議文をしばらくの間、最上段に掲載しておくことをお許しください。
***編集者手島裕明様***
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(2ch 過去ログ 茶木ひろみって……より引用しました)
39 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2000/06/28(水) 18:16
ある日編集部に「疲れました」と一枚ファックスして消えたのが彼女。
体が弱くってかなりストレス抱えていたとか。アシにいった子の話だと、紫ショック!の
連載時、先生は仕事中全身紫の服をきて仕事していたとか。でもデビューはプリンセスだよね。
山智子って名前で短編かいてた。やまともこ。しばらくして名前かえてああいう作風になってた。
…わりと好きだったよーん。元気でいるかなぁ。
(引用終わりです)
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読者の方たちがご覧になられたら、一見なんでもない簡単な文面だと思われるでしょうね。
でもここには、大変な私のデマが書かれています。それによって業界での信用をなくすに値するほどの。
ファックス一枚で会話もせずに無責任に逃げ去った弱い女性、という人物像がねつ造されています。
この内容の文面を書ける人物はこの世に一人しかいません。(その理由はここでは言いません)
匿名掲示板にこのような私のデマを書き込んだ人物は、
以下の記事***復帰できない大きな理由 *** の中の、「版権引き上げ」の時の編集者のあなた様です。
簡単に見える投稿文ではありますが、やはりその中には、あなた様でなければ絶対にわかりえない多数の正確な要素が含まれています。
私は99.99パーセントの確率であなた様だと特定しました。
でも、こちらから直接抗議したとしても、違うと否定される結果で終るのは目に見えております。
そして訴訟を起こすには時がたち過ぎています。8年以上も前の事ですから。
ですから私はここに書くことで抗議します。
エリート出版人でありながら、なぜ何の力もない一漫画家の私などのデマを書き込まれたのか、
そして過去にさかのぼる版権引き上げの件での、あまりに不誠実な勧めを何故なさったのか。
そのことに私は抗議いたします。
しかし、ここまでやることによって
2chの投稿文があなた様のものでなかった場合は、私は社会的立場を完全に失うことでしょう。
それだけの覚悟で書き込んでいます。
そんなデマなど書き込んでいないとおっしゃるのであれば、どうかこの私を名誉棄損で訴えてください。
もう時効で、こちらからは訴えることができませんでしたので、それしか方法がないのです。
無視をお続けになることはなさらないでください。でも言葉だけの抗議では全く無意味です。
出版人の誇りがおありになるならば、どうか訴訟を起こしてください。
そのうえでご自分の正しさを証明してください。
私人であるあなた様の御名前を公開してはならないのはわかっております。
そのことも合わせて私は、あなた様から訴えられる覚悟でいます。
何卒よろしくお願いいたします。
***復帰できない大きな理由 ***
・前項目で触れたファックス一枚でやめた説の他に
・精神病で入院説、
・そしてもう一つの大きな障害としての、コミックス版権自分から引き上げ説……
この三つのデマによって、長い間私は雑誌業界復帰がかなわなかったのだと思います。
もちろん今でもですが。
上の二つの説は、まあ言ってみれば、それほどの障害ではないと思います。
ただ最後のコミックス版権自分から引き上げ説は、業界内においてはかなり不利な事になるようです。
もちろん法律的には悪いことではありません。
でも縦社会のこの国では、社会は法によって動いているとは必ずしも言い切れない部分もあります。
先日触れました中根千枝先生の「縦社会の力学」というご本の内容紹介の一部分からの引用です。
>日本社会では法的規制はきわめて弱い。人々の行動を律するのは法ではなく、個人あるいは集団間にはたらく力学的規制なのである。(引用終わり)
つまり業界組織の力関係の前には、私のようなケースはかなり不利なことになる可能性があるのではないかと、この本を読んで長く悩んできました。
そしてやはり漫画商業誌業界でも同じだということを、私はつい最近はっきり知りました。
ですから17年ほど前の私はとても無知だったというわけです。
ただの一人の元漫画家でした。そんな出版界の不文律など全く知りませんでした。
確かに無知は悪いかもしれません。
でもやはり、無知であろうが無かろうが、結果的には私がそのままにしてあった版権を、
話を蒸し返すように引き上げてもいいとおっしゃった出版社側の編集者様には何の問題もないのでしょうか?
すべて私一人の責任でしょうか?
版権引き上げは、業界では大きな意味をもつということをたった一言も教えてくれなかった編集者様、そして全然大丈夫だからあなたの希望どおりにしていいですと、
何度も勧めた編集者のあなた様には何の責任もないのでしょうか?
編集者 手島裕明様
2008年12月29日 茶木ひろみ