坂田王座死守!――WBA世界フライ級戦

2007年11月05日00時22分

 4日、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティーアリーナで行われたWBA世界フライ級タイトルマッチは三者三様のドロー。チャンピオン坂田健史(協栄)が辛くも2度目の防衛に成功した。スコアは114-112(坂田)、115-112(デンガオセーン)、113-113。
 2位デンガオセーン・カオウィチット(タイ)を迎えた坂田は初回に右ショートをもらいダウン。その後もフック、アッパーと挑戦者の多彩な右に劣勢を強いられた。だが4回に左親指を負傷したデンガオセーンが失速、坂田もこれに乗じてピッチを上げ猛追。7、8回と続けてバッティングで左右のマブタをカットしたのにもめげず、8回以降のポイント連取につなげた。迎えた最終回、デンガオセーンは度重なるホールドにより、マーク・ネルソン主審に減点を食らう。結果的にこの-1点が影響し、坂田が引き分けに持ち込んだ。
坂田のコメント
「きびしい試合だった。初回のダウンはびっくり。『あー、しまった』と思ったが、まだ11ラウンドあると(大竹重幸)先生に言われて落ち着けた。デンガオセーンの右は強かった。下がりながらのボクシングもうまかった。スロースタートなどの課題はまだあるが克服していけると思う。今日は自分なりに持ち味を出せた」
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