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医療器具使い回しで医師ら書類送検 茅ケ崎のC型肝炎集団感染問題
神奈川県茅ケ崎市立病院で平成18年から19年にかけて、心臓カテーテル検査を受けた患者5人がC型肝炎を発症した問題で、県警捜査1課は8日、器具などの使い回しで感染したとして、業務上過失傷害容疑で、循環器内科部長の男性医師(50)=神奈川県藤沢市=や臨床工学技士(41)=横浜市栄区=ら4人を書類送検した。
調べでは、4人は18年12月〜19年4月、心臓カテーテル検査の際、本来患者ごとに使い捨てることになっている「トランスデューサー」と呼ばれるカテーテルにつなぐ器具と「シリンジ」と呼ばれる注射器を使い回し、茅ケ崎市に住む無職の男性患者(80)ら5人をC型肝炎に感染させた疑い。器具を管理していた技師だけでなく、使い回しを漫然と放置していた医師の監督責任も重いと判断した。
県警によると、器具は15年ごろから経費削減を目的に再使用されていて、年間約50万円を浮かせていたという。