橋下徹・大阪府知事は24日の定例会見で、来年実施の全国学力テストに関して「絶対に(市町村別)データを府教委から受け取る」と述べた。文部科学省が発表したテスト実施要領を受けて橋下知事は、都道府県教委を対象にした市町村別データの公表禁止を知事にも適用する狙いがあるとの認識を示し、「僕をターゲットにしているのでしょうけど、僕は実施要領には縛られない」と話した。
一方、「市町村別データを求めない都道府県教委に市町村別データを渡さない」とする方針が実施要領に盛り込まれなかったことについては、「当たり前だと思うが、文科省が地方の声を聞いてくれたことに感謝申し上げたい」と述べた。
橋下知事は、来年度も府教委から受け取る市町村別データを情報公開条例に基づき開示する方針だが、開示の対象については「市町村の動きを踏まえて政治判断する」と述べ、全面開示には固執しない姿勢を示した。【鮎川耕史】
毎日新聞 2008年12月25日 大阪朝刊