日野自動車は24日、09年3月期の連結業績見通しを大幅に下方修正すると発表した。景気悪化に伴うトラック販売減や円高の影響で、10月の中間決算発表時には150億円の黒字予想だった営業損益が130億円の赤字に転落する見通し。20億円の黒字予想だった最終(当期)損益も200億円の赤字を見込む。営業赤字は00年3月期以来、最終赤字は01年3月期以来。
08年度の販売台数は、国内が10月予想より5000台減の3万6000台、海外は1万2000台減の6万5000台と予想。トヨタ自動車からの受託車も2万3000台少ない12万3000台に引き下げた。期間従業員2700人を700人削減したことも明らかにした。
24日会見した白井芳夫社長は「販売状況が急に悪化した」と述べ、08年度の役員賞与をゼロにする考えも示した。【森有正】
毎日新聞 2008年12月25日 東京朝刊