11回、バルドン(右)に左アッパーを叩き込む大久保=両国国技館
「東洋太平洋フライ級タイトルマッチ」(23日、両国国技館)
王者の大久保雅史(28)=青木=が、ジョジョ・バルドン(フィリピン)に3-0で判定勝ちし、2度目の防衛に成功した。
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王者・大久保が3-0の判定で2度目の防衛に成功した。序盤から執ようにボディーを攻めた大久保は「思っていた通りにできた。相手もイライラしていた」と、納得の表情を見せた。
豊富な練習量で自信をつけた。今月に入り、大みそかに防衛戦を控えるWBA王者の坂田健史と56回に及ぶスパーリングをこなした。現役王者とのスパーに「坂田さんのおかげです。スタミナも余裕がありました」と充実感を漂わせた。
王座に挑戦した時は、前王者の突然の引退で対戦相手が変更となり、初防衛戦は負傷引き分け。すっきりとしない状況での戦いが続いていただけに、大久保は「前々チャンピオンに勝ったから、ある程度は認められるかな」と胸を張った。