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会社員レスラー死亡 今年10月 危険技で首強打 警視庁が捜査
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東京都江東区の格闘技ホールで今年10月、プロレス団体に所属する男性が練習中に首を強打し、6日後に死亡していたことが23日、分かった。男性はプロレス歴6カ月の新人で、肩車された状態で技をかけられて頭から落下したという。警視庁東京湾岸署は、練習中の安全管理が不十分だった過失致死の疑いもあるとみて、技をかけた選手2人から事情を聴くなど詳しい経緯を捜査している。
死亡したのは神奈川県平塚市の会社員、由利大輔さん(25)。
現場を目撃した複数の関係者によると、10月18日未明、江東区新木場の格闘技ホールのリングで、由利さんの所属団体の代表(30)が由利さんを肩車してコーナーに近付き、別の男性選手(34)がコーナー上からジャンプ。水平にした腕を相手の首に当てて倒す「ラリアット」と呼ばれる技を由利さんにかけた。肩車された状態で技をかけられ高所から落下する危険性から「ダブルインパクト」とも呼ばれる。
由利さんはリングのマット上に頭から落下。受け身を取れずに首を強打し、首から下のまひを訴えて救急車で搬送された。首の骨の一部が外れる重傷で、当初は意識があったが24日、死亡した。
所属団体は他団体への参戦経験がある代表を含めて選手3人だけ。数回の興行実績があるが、自前のトレーニング施設はない。由利さんは4月に入団。会社員をしながら8月にデビューした。リング上での練習は今回で3回目で、ダブルインパクトを受けるのは初めてだったという。