「巨大百貨店戦争」幕開け近づく…大阪・梅田
阪急百貨店(手前)と、鉄骨が立ち始めた「大阪駅新北ビル」(中央奥)。左奥が「アクティ大阪」(25日午前10時16分、大阪市北区で、本社ヘリから)=伊東広路撮影
大阪市北区の梅田地区で、大手百貨店が入る新しいビルが相次いで姿を見せ始めた。高層ビルを舞台にした梅田の「巨大百貨店戦争」の幕開けが近づいている。
JR大阪駅東側の阪急百貨店梅田本店は地上41階のビルに建て替え中で、最上階まで骨組みがほぼ出来上がった。2009年秋に部分開業、12年春に全面開業する。地下2階から地上13階が百貨店で売り場面積は約8万4000平方メートルと国内最大級となる。
大阪駅北側では、三越伊勢丹ホールディングスが出店する地上28階建て「大阪駅新北ビル」の建設も進む。すでに10階部分まで組み上がった。大阪初出店となる伊勢丹主導の店が11年春に開業予定だ。10階から下が売り場面積約5万平方メートルの百貨店となる。
駅南側にある27階建ての「アクティ大阪」も増築され、入居する大丸梅田店の売り場面積は11年春、6万4000平方メートル(現在は4万平方メートル)に増える予定。食品売り場や紳士服売り場を大幅に広げ、阪急や三越伊勢丹に対抗する。
(2008年12月25日 読売新聞)