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今季無冠に終わった浦和とスポンサー契約を結んでいる、三菱ふそうトラック・バス株式会社が撤退することが24日、分かった。今季ユニホームのパンツ部分と練習着にロゴが入っていたが、来季は運送会社のDHLとなることが内定。世界的不況と業績悪化の影響だが、“グループ企業”の撤退は衝撃。推定2億円規模の減収で厳冬は深刻化しそうだ。
未曽有の不況の波は赤い悪魔をも直撃した。関係者によると、03年1月の会社設立以降、オフィシャルパートナーとして浦和をサポートしてきた三菱ふそうバス・トラック株式会社(本社・神奈川県川崎市)が来季のユニホームスポンサーから完全撤退する。
景気悪化による自動車産業の国内外の需要減と業績悪化による措置だが、三菱自動車フットボールクラブを前身とする浦和にとっては、衝撃の“グループ企業撤退”。今季はユニホームのパンツ部分と練習着に同社のロゴマークが入っていたが、来季は変更となる。これまでACL用のユニホームスポンサーを務めていた国際的運送会社「DHL」が来季ACL出場権獲得失敗に伴い、国内用ユニホームのスポンサーとなる。
今季43社とスポンサー契約を結んでいた浦和にとって、ふそうは大口契約7社のうちの1つで、年間スポンサー料は推定2億円。来季の覇権奪回を狙うチームにとって資金的にも痛手となる。
浦和は現在日本サッカー協会会長を務める犬飼基昭前社長の決断で05年から三菱自動車との損失補填(ほてん)契約を解消。親会社からの単独支援に依存せず、アジア屈指のサポーターの入場料収入とブランド力を生かしたスポンサー収入を柱に独立採算の道をまい進していたため、「痛手は最低限」(クラブ関係者)という。しかし、横浜M中沢佑二の獲得を見送り、さらには保留者続出という厳冬状態に今後拍車がかかる危険性は高い。
(2008年12月25日06時05分 スポーツ報知)
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