訃報 往年の名選手、関光徳会長死去

2008年06月06日23時08分

 現世界ミニマム級王者新井田豊を育てた横浜光ジムの会長で、往年の名ボクサーでもあった関光徳氏が6日午前10時52分、くも膜下出血のため亡くなった。66歳だった。3日前にジムで頭痛を訴え横浜市内の病院に入院していた。
 1941年、東京都出身。新和拳でプロボクサーを目指し、昭和三十年代のテレビボクシング黄金時代を代表するスター選手の1人となった。サウスポーから放つ右フック、左ストレートの強打は「名刀正宗」と形容され、「眠狂四朗」の異名をとった。ジョー・メデル、ビセンテ・サルディバルらの強豪相手に数々の名勝負をリング史に刻んだ。
  フライ級とフェザー級で計5度世界に挑み、一度は無敵王者ビセンテ・サルディバルをダウンさせあわやのところまで追い込んだが、ついに勝利の女神は微笑まず、「悲運のボクサー」といわれた。62年に獲得した東洋フェザー級王座は敗れることなく12度の防衛を記録。通算戦績は79戦61勝35KO11敗1引き分け6EH。
引退後は名門新和ジムを受け継ぎ、後にセキジム、そして95年に横浜光ジムの会長に迎えられ、新井田豊を新人から指導し世界チャンピオンに育てた。元全日本ボクシング協会事務局長も務めている。
 なお関氏の葬儀は東京・芝の増上寺で、通夜(10日午後6時~7時)、告別式(11日昼12時30分~2時)が予定されている。喪主はクニ夫人。
芝・増上寺は東京都港区芝公園4-7-35 電話03-3432-1431
 =写真はありし日の関会長と右は新井田豊=

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