このブログは桜井淳水戸事務所と桜井淳カリフォルニア事務所の(1)業務内容(2)桜井淳個人情報(3)米国での活動内容(4)専門家養成のための学術セミナー開催案内等を掲載するHP代わりの硬いブログです。スタッフが交替で最新情報の更新や新項の追加をしています。 各項を順序よく読むと(a)事務所業務内容紹介(b)桜井所長学歴(c)哲学(d)著書(e)学術セミナー(f)米国での活動内容等、情報の価値が分かります。ここに記載した情報の信頼性は、他のいかなる組織・団体・文献・電子情報よりも、格段に高く、すべての判断基準になります。情報の信頼性については両事務所のスタッフがすべて責任を負います。著作権・情報のオリジナリティを確保するため、本ブログの内容のコピー・事実関係の引用・電子媒体へのリンク等は、すべて禁止します。不正行為を確認した場合には米国感覚で法的手続きを行います。事務所への連絡・メッセージは、各項の欄外のメールマークをクリックすれば、わかるように、アメーバ会員に手続きすれば、誰でも、自由にできます。ただし、送信者の身元は、サイバーエージェントによって管理されています。

1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>
2008-12-24 18:15:27 stanford2008の投稿

桜井淳所長の最近の講演内容-theologyについて 13-

テーマ:ブログ
【講演要旨】すべて採り挙げるわけではありませんが、犬養道子『新約聖書物語』(新潮文庫、1980)(講演では20分間説明)には、当時のイエスの生きた時代のパレスチナの様子を知ることのできる表現、たとえばば、「いわし」「鯉」「すずき」(上巻のp.102)、「イナゴ」「野蜜」「草の実」(上巻のp.191)、「さそり「まむし」(上巻のp.303)、「芥子」(上巻のp.344)、「水草」「海蛇」(上巻のp.346)、「とげ草」(上巻のp.455)、「サボテン」「アネモネ」「ケシ」「オリーブ」(下巻のp.94)、「いちじく」(下巻のp.115)等の表現もあり)(講演ではその意味について30分間説明)、具体的にイメージすることもできるため、分かりやすく感じられます。
2008-12-24 17:39:20 stanford2008の投稿

桜井淳所長の最近の講演内容-theologyについて 12-

テーマ:ブログ
【講演要旨】確か、3年前の年末頃だったと記憶していますが、湘南地方で開催された講演「やっと折り返し点(著作集)を通過して」(講演では20分間説明)をしたある研究会の終了後、東京行きの帰りの電車内で、研究会に出席していた70歳台のひとと雑談をしていたところ、そのひとは、意外なことを口走り、「松川事件で二度も死刑判決を受けたが、最後は、やっと、無罪になった」(講演では20分間説明)と言い、私は、固まってしまいましたが、裁判というのは、正しいから勝つわけでもなく、真実だから認定されるわけでもなく、裁判の技術として、良い弁護士に依頼して、無罪を勝ち取るために、いかに、勝てる論理を組むかにあり(結局、カネの力)、その時、裁判の難しさを実感しましたので(講演では20分間説明)、自身が無責任に他人を裁くことの怖さを認識し、いま、ただ、限られた時間の中で、表面的な情報のみで、判断しなければならない裁判員制度のいかがわしさを認識し、たとえ、指名されても、そのような安直で無責任な制度には、加担しない方針です。
2008-12-24 15:41:34 stanford2008の投稿

"水戸"の今年の大掃除終了-毎年12月上旬に実施-

テーマ:ブログ
大掃除と言っても、"水戸"は、団地内の旧自宅であるため、全員で、2時間もすれば、終了してしまい、作業内容は、不要になった資料の廃棄、はたきでのほこり払い、窓枠の汚れ拭き、窓ガラス拭き、床拭き、周囲の草むしりや植木の剪定くらいで、特に、雑巾での窓枠の汚れ拭きまできちんとやっているところが、きめ細かく、注意の行き届くところで、仕事環境は、いつも良く整え、常に、こぎれいにすることをモットーとしています(今年(CY)は、不景気の中、その悪影響を克服すべく、昨年より多くの学術セミナーを開催したり、講演を多く引き受ける等の積極的な経済対策を試みましたので、暫定的業績(正式にはFY年度区切りで評価しなければなりませんが)は、特に悪いわけではありませんでした)。
2008-12-24 13:52:56 stanford2008の投稿

桜井淳所長から京大原子炉実験所のT先生への手紙-使用済み燃料輸送容器からの高速中性子 2-

テーマ:ブログ

T先生



電力会社が実施した使用済み燃料輸送時に、使用済み燃料輸送容器から漏洩する中性子を測定するというのは、原子炉や臨界集合体を利用した中性子に関する実験と異なり、測定対象が約30km/hで通過してしまうため、瞬時の測定時間になり、約20年前に実施した積分実験ならともかく、仮に、"中性子エネルギースペクトル"まで測定するとなると、不可能に近いことで、現実的にできることは、実施した程度の内容だと思います。


静止している使用済み燃料輸送容器からの"高速中性子エネルギースペクトル"の測定であれば、エネルギー感度領域の異なるいくつかの"反跳陽子検出器"を組み合わせた測定により、しかも、計数の統計精度を上げることにより、それに続き、"unfoldingコード"で積分値を微分値に変換処理することによって、うまく、評価できるでしょう。しかし、仮にそのようなことを意図して、電力会社に申し込んでも、おそらく、受けてもらえず、実現することは、できないと思います。と言うのは、電力会社は、そのような測定や数値の公開に、非常に神経質になっているためです。


いまは、約20年前と異なり、MCNP(Monte Carlo N-Particle Transport Code)やMVP(Monte Carlo Vector Proccessing)のような三次元連続エネルギーモンテカルロ計算コードが自由自在に利用できるため(ただし、的確な固定源計算をするのは、難しい)、原子炉メーカーや電力会社のエンジニアは、評価対象となる使用済み燃料輸送容器に対し、収納される複数の燃料集合体の燃料棒1本1本までモデル化し、しかも、ORIGEN2-82計算コード(最近の利用)により、燃焼に伴う核種組成まで評価し、中性子源強度やガンマ線源強度、それぞれの"エネルギースペクトル"まで評価でき、連続エネルギーモンテカルロ計算コードによる輸送計算によって、使用済み燃料輸送容器から漏洩する中性子やガンマ線のエネルギースペクトルの絶対値が算出しており、また、その種のベンチマーク実験解析から、計算精度を評価することにより、最終的な評価値(算出した"エネルギースペクトル"にエネルギー依存線量率換算係数をかけて積分した中性子線量率やガンマ線線量率)の判断をしています。いまは、評価精度が高く、また、技術基準値に対し、保守的評価をしているため、また、輸送前に、技術基準に定められた容器表面とある距離離れた位置の線量率の測定・評価をしているため、あまり変なことはないでしょう。


なお、漏洩する"高速中性子エネルギースペクトル"の形は、核分裂中性子等が鉄等の分厚い構造材を透過するため、主に、鉄ですが、10keV-1MeVのエネルギー範囲で顕著な共鳴散乱に起因する大きな山や谷が生じていることを除けば、特に、特徴的な形でもないと思います。



桜井淳

2008-12-23 18:43:18 stanford2008の投稿

桜井淳所長から京大原子炉実験所のT先生への手紙-使用済み燃料輸送容器からの高速中性子-

テーマ:ブログ

T先生



【その1】

記憶が定かでありませんが、昔、京大原子炉の先生が(専門からするとT先生のように思えますが)、使用済み燃料輸送容器からの高速中性子側定を、使用済み燃料輸送容器が通過するのを待ち構え、測定し、予想外の高い値を確認したとの記事を読んだように記憶しています。もし、先生の仕事でしたら、当時の資料等をいただけないでしょうか。私は、現在、原子力学会で、核燃料サイクル施設の核的安全性を検討する研究専門委員会の主査を務めており、ぜひ、参考にさせていただきたいと考えています。


【その2】

いただいたメールに拠れば、20年前に、高感度中性子検出器(HISENS、約50cm長のHe-3検出器を10本並べてポリエチバンクに突っ込んだもの)によって、浜岡の使用済み燃料輸送の際に、公道脇で中性子を検出したようです。スペクトルを測定したわけではないため、線量については不十分とのことですが、輸送トレーラーが通過する度にきれいな計数率ピークが観察されたとのこと(BGが1cpsぐらいのところが数千cpsに上昇)。


【その3】

まだ、詳細な資料を見ていないため、上記の情報から中性子線量率を推定してみました。使用済み燃料輸送容器から漏洩する中性子は、使用済み燃料中の超ウラン核種からの自発核分裂中性子や(α,n)反応による中性子であって、いずれも高速中性子ですが、測定では、ポリエチレンで減速し、熱中性子にして、その熱中性子に対し感度を有するHe-3検出器からなる超高感度測定系で熱中性子線量率を評価しているように解釈されます。被ばく線量は、異なるかもしれませんが、高速中性子線量率がそのまま熱中性子線量率に変換されていると解釈されます。


【その4】

ポリエチレンで宇宙からの高速中性子を熱中性子に変換して測定する中性子レムカウンターでBGを測定すると、6.3nSv/hとなり(文献値、しかし、私も測定したことがあります)、超高感度測定系では、それが1cpsくらいということで、使用済み燃料輸送容器が通過すると、数千cpsに上昇するとのことですから、数字を丸めて10000cpsとすれば、63μSv/hとなります。検出器位置が使用済み燃料輸送容器表面から約2m離れていると仮定すれば、あまりおかしな数値ではなく、技術基準内の値のように解釈されます。よって、京大炉の研究者によるこの種の実験は、大変利用価値の高い情報と位置づけられます。これから、いただいた資料を検討し、厳密な評価をしてみたいと考えています。



桜井淳

1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>
powered by Ameba by CyberAgent