スズキは22日、国内で生産にかかわる、すべての非正社員約960人を来年5月までにゼロにすると発表した。ダイハツ工業も同日、来年3月までに契約期間が満了となる派遣・期間従業員計500〜600人を減らす、と発表した。ダイハツが非正社員の削減を公表するのは今回が初めて。
ともに販売の落ち込みに対応するための減産に伴う措置。スズキも来年3月末までに約2万9千台を追加で減産する。海外も含めた累計減産台数は当初計画比で約27万5千台になる。既に削減を決めている派遣社員約600人に加え、12月末までに250人を追加で減らし、期間従業員についても来年5月までに110人削減する。このほか海外ではハンガリーで1200人の正社員を削減する方針だ。
ダイハツは来年3月末までに約1万6千台を追加で減産し、当初計画に対する累計減産台数は約4万6千台になる。人員削減の対象となるのは、池田(大阪府)、京都、滋賀の3工場。これにより、09年3月1日時点での派遣・期間従業員数は2400〜2500人になる見通しだ。