トラックを製造する日産ディーゼル工業(埼玉県上尾市)で働く派遣労働者3人が8日、派遣契約の中途解約を通告されたとして日産ディーゼルユニオン(荒井健太郎委員長)を結成、通告の撤回と雇用継続などを求め同社と派遣会社に団体交渉を申し入れた。組合に加入した労働者はそれぞれ派遣会社が違うが、まとまって撤回を申し入れる。
組合のメンバーは先月18日、契約途中の今月18日での解除を通告された。荒井委員長は今年9月から同社に派遣され、3カ月更新で11月に契約を更新していた。3人は住んでいる寮からの退去も迫られているという。同社は生産台数の減少で、1159人(10月1日現在)いる派遣労働者のうち今月末までに200人程度の削減を公表した。同社広報は「コメントできない」と話している。【東海林智】
毎日新聞 2008年12月9日 東京朝刊