胡佳氏にサハロフ賞　人権擁護活動で貢献

　欧州連合（ＥＵ）の欧州議会は１７日、フランス・ストラスブールで、人権擁護活動で貢献があった人物や団体に贈る「サハロフ賞」の２００８年度の授賞式典を行った。

　受賞者の中国の市民活動家、胡佳氏（３５）は、政権転覆扇動罪で服役中で出席できず、妻の曽金燕さん（２５）の出席も中国側が認めなかったため、受賞者席が空席という異例の式典となった。

　曽さんは式典にビデオメッセージを寄せ「夫はとても喜んでいる。賞金の５万ユーロ（約６２０万円）は人権抑圧と戦う活動家の家族支援のために使わせてもらう」と述べた。

　ペテリング議長は「中国と欧州は互いを必要としている。中国人民の友として、人権対話を続けたい」と述べた。（共同）