2008.12.20
[NEW]私の生き方と教育について<前編> (加筆修正版)
●半生
人生についての私の価値観や生き方は､その殆どが少年時代に帰決すると言えるでしょう｡
既に色々なところでも書いています｡私はまだ小学生の頃に､｢力なき正義は無能なり｣という｢ﾊﾟﾝｾ｣のなかの一節を自己解釈した大山倍達総裁の格言と､ほぼ同じ考えを抱いていました｡勿論､｢力なき〜｣のような文学的､または哲学的な言葉で理解していたわけではありません｡ただ､私はｶﾞｷの頃から毎日のように自分自身に問い掛けていたものです｡
｢何故､自分は間違っていないのに､自分だけ辛い思いをしなければならないのか？｣
｢大人は何もかも正しいといって子供の俺に無理強いする｡親も学校のｾﾝｺｰも､皆々大人が正しくて､子供の自分が間違ってると決めつける｡何故､自分の気持ちを分かってくれないのか？｣
考え抜いた末､私は納得しました｡
子供だから…､弱いからに違いない｡絶対に強くなってやる｡強くなければ､いくら自分が正しくても笑われるか無視されるだけなんだ…｡
幼年期から少年時代､例えようもなく私の家庭は複雑でした｡いつも周りの大人たちから侮蔑の眼で見られていました｡第1､親戚の大人連中が私を余計者として嘲り笑ったのです｡ですから､そんな大人の倅たちも親の影響をそのまま受けて､当たり前のように､背景も分からず私をﾊﾞｶにしました｡
本来ならば児童(子供)を守るべき学校のｾﾝｺｰ(小中学校時代の教師たちを､私は絶対｢先生｣と呼ばないと誓って以来､それは今も断じて変わりません)までが､職員室などで私の家庭の噂をﾂﾏﾐに暇潰しをしていたものです｡私の姿を見付けるとｾﾝｺｰたちはわざわざ私を呼び寄せ､好奇心に満ちた醜い顔で私の家庭を詮索するように訊くのが習慣でした｡
子供の私にとって､耐え難い屈辱でした｡教師たる者が､自らの権力を嵩にきて､弱い子供の心をｽﾞﾀｽﾞﾀになるまで弄んだのです｡そこには間違いなく<良心>の欠片もなかったはずです｡
特に1年生の担任だった大高雅子､3年生の担任･村田緑､学年主任の郡司昇の3人はよくつるみながら､私と私の家庭について異常な関心を顕にしていました｡
｢お父さん､まだ賭け事とかして悪い人たちと悪い事してんの？｣
｢お母さんはどこに行っちゃったの？夜､どこかで働いてるんだって？｣
他に児童がいようがおかまいなしでした｡私にそんな事を訊いては話のﾀﾈにするのが､あの3人の楽しみだったのです｡
私は必ず､この3人を殺そうと決心しました｡
ある日､博徒の父親がいつも身近に置いていた銃剣で私は1人を刺しました｡最初から3人を殺害する計画でした｡しかし､直ぐに他の教師たちに取り押さえられ､私は2人を取り逃がしてしまいました｡
その時の悔しさと後悔は今も忘れません｡同時に､40年近く経った現在でも2人への殺意は消えていません｡
人生についての私の価値観や生き方は､その殆どが少年時代に帰決すると言えるでしょう｡
既に色々なところでも書いています｡私はまだ小学生の頃に､｢力なき正義は無能なり｣という｢ﾊﾟﾝｾ｣のなかの一節を自己解釈した大山倍達総裁の格言と､ほぼ同じ考えを抱いていました｡勿論､｢力なき〜｣のような文学的､または哲学的な言葉で理解していたわけではありません｡ただ､私はｶﾞｷの頃から毎日のように自分自身に問い掛けていたものです｡
｢何故､自分は間違っていないのに､自分だけ辛い思いをしなければならないのか？｣
｢大人は何もかも正しいといって子供の俺に無理強いする｡親も学校のｾﾝｺｰも､皆々大人が正しくて､子供の自分が間違ってると決めつける｡何故､自分の気持ちを分かってくれないのか？｣
考え抜いた末､私は納得しました｡
子供だから…､弱いからに違いない｡絶対に強くなってやる｡強くなければ､いくら自分が正しくても笑われるか無視されるだけなんだ…｡
幼年期から少年時代､例えようもなく私の家庭は複雑でした｡いつも周りの大人たちから侮蔑の眼で見られていました｡第1､親戚の大人連中が私を余計者として嘲り笑ったのです｡ですから､そんな大人の倅たちも親の影響をそのまま受けて､当たり前のように､背景も分からず私をﾊﾞｶにしました｡
本来ならば児童(子供)を守るべき学校のｾﾝｺｰ(小中学校時代の教師たちを､私は絶対｢先生｣と呼ばないと誓って以来､それは今も断じて変わりません)までが､職員室などで私の家庭の噂をﾂﾏﾐに暇潰しをしていたものです｡私の姿を見付けるとｾﾝｺｰたちはわざわざ私を呼び寄せ､好奇心に満ちた醜い顔で私の家庭を詮索するように訊くのが習慣でした｡
子供の私にとって､耐え難い屈辱でした｡教師たる者が､自らの権力を嵩にきて､弱い子供の心をｽﾞﾀｽﾞﾀになるまで弄んだのです｡そこには間違いなく<良心>の欠片もなかったはずです｡
特に1年生の担任だった大高雅子､3年生の担任･村田緑､学年主任の郡司昇の3人はよくつるみながら､私と私の家庭について異常な関心を顕にしていました｡
｢お父さん､まだ賭け事とかして悪い人たちと悪い事してんの？｣
｢お母さんはどこに行っちゃったの？夜､どこかで働いてるんだって？｣
他に児童がいようがおかまいなしでした｡私にそんな事を訊いては話のﾀﾈにするのが､あの3人の楽しみだったのです｡
私は必ず､この3人を殺そうと決心しました｡
ある日､博徒の父親がいつも身近に置いていた銃剣で私は1人を刺しました｡最初から3人を殺害する計画でした｡しかし､直ぐに他の教師たちに取り押さえられ､私は2人を取り逃がしてしまいました｡
その時の悔しさと後悔は今も忘れません｡同時に､40年近く経った現在でも2人への殺意は消えていません｡
確かに異常です｡
ｷﾁｶﾞｲと呼ばれても仕方がなかったでしょう｡でも子供の私にとって…､<悪>であるｾﾝｺｰを刺す行為はまさに絶対的な<正義>でした｡
そんな私を世の偽善者たちは批判するでしょう｡ﾓﾗﾙや道徳観を盾にして私が取った行為を否定するでしょう｡私は一向に構いません｡
｢ｵﾏｴら､まだ10歳やそこらのｶﾞｷが本気で人を､それも学校のｾﾝｺｰを殺そうと思い詰めるほど､辛い経験をした事があるのか？｣
｢名字が変わる度に､好奇心のﾏﾄにされたり､年がら年中親の悪口や噂話をされてきた者の気持ちが分かるのか？｣
綺麗事を並べるのはﾊﾞｶでもできます｡偽善者ぶるのは愚民の証しだという私の固い信念は､そんなｶﾞｷの頃に不動のものになったのです｡だから私の唯一の心の支えだった母親が<帰ってきた>時､私は誓いました｡
｢このまま少年犯罪者としてﾁﾝﾋﾟﾗﾔｸｻﾞにでもなったなら､周りの大人たちに<やっぱり博徒の倅はﾔｸｻﾞになった>と更に嘲笑されるだけだ｡私は何があっても､絶対に周りの腐ったﾔﾂらを見返してやる｣
こうして私は地元では有数の一流進学校に進み､早稲田大学に入りました｡そして､<力>をつける事だけを目標にしながら､同時に果たして本当の<力>とは何なのか? 模索し続けたのです｡
分かりました｡
<力>は単なる腕力だけではない事を｡ただ腕力が強いだけならば､それは犯罪にもなり得るし､蔑視の対象にさえなる事を自らの体験で実感しました｡
<力>とは､時には<銭>でもあり<地位や名声>でもある｡更に｢ﾍﾟﾝは剣より強し!｣という格言があるように､<ﾍﾟﾝ>が<力>になり得る事も分かりました｡
そして､これら全部を手にした時､本物の<力>を手にする事が出来るに違いないと確信したのです｡
腕力に秀で､愚民たち(私を嘲った小中学校時代の連中や親戚の人間ども)より遥か多くの銭を稼ぎ､ﾍﾟﾝを以て権力を手にする…｡大藪春彦の傑作小説｢野獣死すべし｣の主人公･伊達邦彦に憧れた青臭い青年期の私は､むしろ｢力こそが正義である｣と思うようになりました｡
大学卒業後､｢ﾒﾃﾞｨｱの世界｣に足を突っ込み､何とか30年近く生きてきました｡最低限の成功は手にしたと自負しています｡
憧れの矢沢永吉さんの足元にも及ばないけれど､少なくとも普通のｻﾗﾘｰﾏﾝの何倍何十倍かの銭も取れるようになりました｡自分の著書も20冊近く出して(実を言えば､半分は今のﾊﾟｰﾄﾅｰである塚本ﾖｼｺの手によるものではありますが)､ようやく新潮社や講談社といった出版界の超ﾒｼﾞｬｰで仕事をさせて貰える立場になりました｡
物書きとして最低限の栄誉も手にし､現在私の名前を知る人間は10万人は下らないでしょう｡私の固定読者は3万人といわれています｡Netのｳｷｭﾍﾟﾃﾞｨｱなどでは､｢熱狂的な信者やﾌｧﾝを持つ｡その代わり敵も多い｣などと書かれるようにもなりました｡
もっとも､なりふり構わず<力>を求めてきた反動からか､Netでは私に否定的な声のｵﾝﾊﾟﾚｰﾄﾞのようです(私は一切Netは見ませんが)｡
しかし､そんな事はどうでもいいのです｡全てはｶﾞｷの頃に味わった屈辱や悔しさを､当時の大人や小中学校時代のｾﾝｺｰやｸﾗｽﾒｰﾄに仕返しをしたいという一心でｶﾞﾑｼｬﾗに生きてきた結果なのです｡
今､私の地元で､昔のように私を嘲る人間はいないはずです｡嫉妬や反発から私を<極道>と揶揄する事はあっても､それを私の前で直接口にできるﾔﾂはいないでしょう｡
ついでながら…｡
小中学校卒業以来､1度も届いた事のなかった<同窓会>類いの招待状が3年くらい前から頻繁に送られてくるようになりました｡私は一切､無視します｡ある時､某幹事(遥か昔のｸﾗｽﾒｰﾄです)はかなり執拗に誘いの電話を入れてきました｡私はまず彼に訊きました｡何故､20年以上も音信不通だったのに､突然私に招待状を送るようになったのか? 彼は暫し口籠りながら言いました｡
｢ｵﾏｴも有名になったし…､担任の○○先生から必ず誘うように言われた｡頼むから俺の顔を潰さないでくれ｣
私は答えました｡
ﾊﾞｶの田舎者にｵﾏｴ呼ばわりされるいわれはない｡担任? 俺はｾﾝｺｰを1度も認めた事はない｡そして今更､貴様らに旧友ﾂﾞﾗされる覚えはない｡俺は貴様らをずっと敵としか見てこなかった｡実際､貴様らは俺をｺﾞﾐﾑｼのように見下していた｡俺が同窓会にいったら､全員に積年のｹｼﾞﾒをつける事になる｡みんな血を見る事になるから､俺には関わらない方がいいよ…｡
｢もう昔の事じゃないか｡俺たちは大人になったんだから君も大人の対応をしてくれても〜｣
私には､こんな理屈は通用しません｡法律には時効があっても人間の心には時効などないのです｡｢俺たちは大人になった｣…? ただ無駄に老けただけじゃないのか! 頭の中は昔のまんま､ﾊﾞｶはﾊﾞｶのままなんだよ｡
私にそこまで罵倒されながら､また最近も正月の同窓会の通知が届きました｡当然､私は読みもせず破り捨てたのは言うまでもありません｡
私が籍を置いた中学校と地元の教育委員会から講演の依頼もきました｡担当者やｾﾝｺｰが代替わりしているので､当時の<私>を知らないのは仕方がないのでしょう｡しかし､時効のない私には関係のない事です｡
｢講演のｷﾞｬﾗは1時間で1000万円｡払えるﾒﾄﾞがついてから改めて連絡してください｣
少なくとも現時点では再依頼はありません｡
(続く)
ｷﾁｶﾞｲと呼ばれても仕方がなかったでしょう｡でも子供の私にとって…､<悪>であるｾﾝｺｰを刺す行為はまさに絶対的な<正義>でした｡
そんな私を世の偽善者たちは批判するでしょう｡ﾓﾗﾙや道徳観を盾にして私が取った行為を否定するでしょう｡私は一向に構いません｡
｢ｵﾏｴら､まだ10歳やそこらのｶﾞｷが本気で人を､それも学校のｾﾝｺｰを殺そうと思い詰めるほど､辛い経験をした事があるのか？｣
｢名字が変わる度に､好奇心のﾏﾄにされたり､年がら年中親の悪口や噂話をされてきた者の気持ちが分かるのか？｣
綺麗事を並べるのはﾊﾞｶでもできます｡偽善者ぶるのは愚民の証しだという私の固い信念は､そんなｶﾞｷの頃に不動のものになったのです｡だから私の唯一の心の支えだった母親が<帰ってきた>時､私は誓いました｡
｢このまま少年犯罪者としてﾁﾝﾋﾟﾗﾔｸｻﾞにでもなったなら､周りの大人たちに<やっぱり博徒の倅はﾔｸｻﾞになった>と更に嘲笑されるだけだ｡私は何があっても､絶対に周りの腐ったﾔﾂらを見返してやる｣
こうして私は地元では有数の一流進学校に進み､早稲田大学に入りました｡そして､<力>をつける事だけを目標にしながら､同時に果たして本当の<力>とは何なのか? 模索し続けたのです｡
分かりました｡
<力>は単なる腕力だけではない事を｡ただ腕力が強いだけならば､それは犯罪にもなり得るし､蔑視の対象にさえなる事を自らの体験で実感しました｡
<力>とは､時には<銭>でもあり<地位や名声>でもある｡更に｢ﾍﾟﾝは剣より強し!｣という格言があるように､<ﾍﾟﾝ>が<力>になり得る事も分かりました｡
そして､これら全部を手にした時､本物の<力>を手にする事が出来るに違いないと確信したのです｡
腕力に秀で､愚民たち(私を嘲った小中学校時代の連中や親戚の人間ども)より遥か多くの銭を稼ぎ､ﾍﾟﾝを以て権力を手にする…｡大藪春彦の傑作小説｢野獣死すべし｣の主人公･伊達邦彦に憧れた青臭い青年期の私は､むしろ｢力こそが正義である｣と思うようになりました｡
大学卒業後､｢ﾒﾃﾞｨｱの世界｣に足を突っ込み､何とか30年近く生きてきました｡最低限の成功は手にしたと自負しています｡
憧れの矢沢永吉さんの足元にも及ばないけれど､少なくとも普通のｻﾗﾘｰﾏﾝの何倍何十倍かの銭も取れるようになりました｡自分の著書も20冊近く出して(実を言えば､半分は今のﾊﾟｰﾄﾅｰである塚本ﾖｼｺの手によるものではありますが)､ようやく新潮社や講談社といった出版界の超ﾒｼﾞｬｰで仕事をさせて貰える立場になりました｡
物書きとして最低限の栄誉も手にし､現在私の名前を知る人間は10万人は下らないでしょう｡私の固定読者は3万人といわれています｡Netのｳｷｭﾍﾟﾃﾞｨｱなどでは､｢熱狂的な信者やﾌｧﾝを持つ｡その代わり敵も多い｣などと書かれるようにもなりました｡
もっとも､なりふり構わず<力>を求めてきた反動からか､Netでは私に否定的な声のｵﾝﾊﾟﾚｰﾄﾞのようです(私は一切Netは見ませんが)｡
しかし､そんな事はどうでもいいのです｡全てはｶﾞｷの頃に味わった屈辱や悔しさを､当時の大人や小中学校時代のｾﾝｺｰやｸﾗｽﾒｰﾄに仕返しをしたいという一心でｶﾞﾑｼｬﾗに生きてきた結果なのです｡
今､私の地元で､昔のように私を嘲る人間はいないはずです｡嫉妬や反発から私を<極道>と揶揄する事はあっても､それを私の前で直接口にできるﾔﾂはいないでしょう｡
ついでながら…｡
小中学校卒業以来､1度も届いた事のなかった<同窓会>類いの招待状が3年くらい前から頻繁に送られてくるようになりました｡私は一切､無視します｡ある時､某幹事(遥か昔のｸﾗｽﾒｰﾄです)はかなり執拗に誘いの電話を入れてきました｡私はまず彼に訊きました｡何故､20年以上も音信不通だったのに､突然私に招待状を送るようになったのか? 彼は暫し口籠りながら言いました｡
｢ｵﾏｴも有名になったし…､担任の○○先生から必ず誘うように言われた｡頼むから俺の顔を潰さないでくれ｣
私は答えました｡
ﾊﾞｶの田舎者にｵﾏｴ呼ばわりされるいわれはない｡担任? 俺はｾﾝｺｰを1度も認めた事はない｡そして今更､貴様らに旧友ﾂﾞﾗされる覚えはない｡俺は貴様らをずっと敵としか見てこなかった｡実際､貴様らは俺をｺﾞﾐﾑｼのように見下していた｡俺が同窓会にいったら､全員に積年のｹｼﾞﾒをつける事になる｡みんな血を見る事になるから､俺には関わらない方がいいよ…｡
｢もう昔の事じゃないか｡俺たちは大人になったんだから君も大人の対応をしてくれても〜｣
私には､こんな理屈は通用しません｡法律には時効があっても人間の心には時効などないのです｡｢俺たちは大人になった｣…? ただ無駄に老けただけじゃないのか! 頭の中は昔のまんま､ﾊﾞｶはﾊﾞｶのままなんだよ｡
私にそこまで罵倒されながら､また最近も正月の同窓会の通知が届きました｡当然､私は読みもせず破り捨てたのは言うまでもありません｡
私が籍を置いた中学校と地元の教育委員会から講演の依頼もきました｡担当者やｾﾝｺｰが代替わりしているので､当時の<私>を知らないのは仕方がないのでしょう｡しかし､時効のない私には関係のない事です｡
｢講演のｷﾞｬﾗは1時間で1000万円｡払えるﾒﾄﾞがついてから改めて連絡してください｣
少なくとも現時点では再依頼はありません｡
(続く)
samurai_mugen at 20:32
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