マーケティングの天才

おい、ハンドルネーム、吉祥寺拓也よ! おまえ、このままで済むと思っているのか?
いまからおまえのしたことを書く。
おまえは、「本の山」の熱狂的なファンだったよな。
1日に4回も5回もアクセスしてくるんで正直、怖かったよ。
どんなやつかとおまえさんのブログも読んだ。
マーケティングの仕事ってなんだい? いまもって正直わからない。
ブログの感想は、偉そうなやつだなということ。
読んでいてむかむかする記事が多く、ぜんぶ読めなかったものも少なくない。
フリーとして大金を稼いでいるのが、こいつの過剰な自信のみなもとだと知る。
42歳。早稲田大学卒。妻あり。今年、第二子が生まれた。吉祥寺在住。
こういういかにもな成功者は嫌いだが、、向こうが好いてくれたらわたしも鬼ではない。
とにかくカネを持っていそうだ。人脈も豊富にあるらしい。
この先生に関心を持った理由である。
業界では有名らしい吉祥寺拓也からこんなメールが来たのは先日のことである。
一部、抜粋する。もちろん無断である。

それとは別に、ぜひ、オフ会にはいらっしゃいませんか? 年に2回くらい開催しております。
参加者はYonda?さんの「本の山」に大変注目している人が多いです。
20〜40代の男女、主にフリーランスの人が中心。
脚本家、コピーライター、芸能ライターなど来ますが、みな別に業界気どっている人などおらず、どっちかというと貧しく(他にアルバイトしている人もいますし)、何よりも読書家で、映画や漫画、お笑い等オタクネタに精通した紳士淑女の集まりです。
特に脚本家の○○さんという方は(たぶんYondaさんとは一度ネット上でのコミュニケーションもあったはずです)、早稲田の一文卒(演劇専修)ですから、特にYondaさんとお会いしたいと前から言ってました。

これまでお呼びしたことはないのですが、「○○」の○○さんも、今回お呼びしてみようかとも思っています。
キャバ嬢をやりながら、バンドをやっているきれいで若い女性も来ますよ。たぶん彼女がいちばんの読書家で、いちばん映画みてると思いますが。
とにかく、集まる方々の人柄の良さと、トークのおもしろさと、知的好奇心の高さで、厳選されたオフ会です。
仕事抜きでぜひ。
費用面でしたら、若い方割引があるので、行きと帰りの交通費だけでもOKです。
てゆーか、今回のおわびに、Yondaさんの飲み代は(2次回以降も)私が責任を持ちましょう。

オフ会の定例メンバーの方々のブログ一覧はこちら。



実のところ、このメンバーのなかにシナリオライター氏もいたのである。
わたしをいまのバイトに誘ってくださった恩人。
おそらくあれは吉祥寺拓也の指示だったのではないか。
このシナリオライターがわたしのような人間に興味を持つはずがないと思う。

こんなメールも来た。

このメールは、○○さん、○○さん、○○さん、Yonda?さん、○○さんにお送りしています。
こんにちは、今年も押し迫って参りましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

さて、忘年会オフ会の集合日時の確認のためメールしました。

●集合日:12月20日土曜日!!(日曜じゃないので要注意)です。
●集合時間:夕方5時30分です。
●集合場所:※今回変更です。要注意です。外寒いので、いつもの新宿東口出た所の交番はやめましょう、寒いから。新宿東口にある紀伊國屋書店の1F。南口にも紀伊国屋ありますけれども(高島屋やハンズとのセット)そっちじゃないです、昔からある東口の紀伊國屋書店の1Fです。1Fのレジの近くに(たしか)来年の手帳コーナーがあります。そこに集合でどうでしょう? 混んでますけれども。みなさん遅刻がなければ大丈夫。

今回、「分け入つても本の山」を書いている、Yondaさんが初参加です。楽しみですね。



おいおい、うちのブログは、「分け入つても本の山」ではないぞ。
「分け入つても分け入つても本の山」だからな。
こういう細部にも吉祥寺拓也という成金のおごった部分がうかがえる。
いけないのはこの先生。シナリオライター氏の本名も間違えて覚えている。
まあ、カネがあると自分以外の人間はどうでもよくなるのだろう。

わたしは自信がまったくないダメ人間だから逢おうと言われたらたいがい誘いに乗る。
こんなわたしとお逢いしてくださるのならというスタンスだ。
しかも、このたびはビップ待遇。悪くないじゃないか。おれさまで乗り込むことができる。
待ち合わせ時間ちょうどに到着。美人のキャバ嬢ひとりが遅刻していた。
天才マーケティング職人の吉祥寺拓也先生とお逢いした感想は、幼いな。
わたしが異常なほどふけて見られるのとは関係ない。
とてもこの先生が42歳だとは思えない。へたをすると年下かと思えるくらいに幼い。
幼いといったら、いけないのか。悔しいが、若いとほめておこう。
東方見聞録という居酒屋へおもむく。

4人に囲まれていたたまれないんだよね。
全員、知らない人。シナリオライター氏は30分遅れると聞いた。
吉祥寺拓也の提案でめいめい自己紹介をすることになる。
まだ酒ものんでないのに、どもりのおれに自己紹介をさせますか?
いやいや小声で自己紹介をする。いったいおれはなにをやっているのだろう。
吉祥寺拓也が聞いてくる。
「いままでどうやって暮らしていたの?」
むかっとする。
「酒もまだなににそんなことを言わなければならないんですか」
まともに生きていないのは、だれだってブログを読めばわかるだろうに!

「きみはひとりじゃない!」といった神経症患者の集いのような自己紹介が終了。
フリーで活躍している傑物たちの酒宴が始まる。
みなさんよく笑うのね。わたしはなにがおかしいのかわからない。
いま石化しているなと笑い出したくなる。おれ、いま石になっている。
もちろん準備はしてきているのである。オフ会参加者のブログは丹念に読み込んでいる。
けれど、ごめん。アイドルや芸能人の予習まではできなかったよ。
この不勉強を責められても、どうしようもないと居直るほかない。
見知らぬ4人に囲まれて苦しいのね。人生でこれほど苦しいのは久しぶり。
このまえのバイト面接の何十倍もしんどい。この場にいたくない。
これを日本語ではいたたまれないという。
「いまほんとうに苦しいんです」
思ったことを正直に言ってみる。「わかるよ、わかるよ」
転校生の気分でしょうとにこやかに微笑んだ吉祥寺拓也先生がおっしゃってくださる。
「ほんとうにきつくなったら帰ってもいいからね」
いまから思えば、このときに帰っていればよかった。

遅れてシナリオライター氏が到着。目でSOSを伝える。助けてくれ!
シナリオライターはすんなり場に入り込む。
わたし以外は全員、何年もまえからの知り合いなのである。
なにをすればいいんだ? 酒くらいのませてくれよ。このときは優しい吉祥寺拓也先生。
わたしのために焼酎をボトルで注文してくださる。のむ。
みなさまの知りたいのはこのことでしょう。
酔ったいきおいで、母が死んでからのわたしの来歴をどもりながら話す。
吉祥寺拓也は笑顔で、「わかるよ、わかるよ」
ちっともわかってもらったという気がしない。いったいなにがわかったのだろうか。

二次会とやらへ行く。なんか高そうなバーに行ったな。
もうシナリオライター氏がいるから安心。この人にすがっちゃおう。
ずっと思っていたことを、こっそり聞く。
「みなさん、創価学会なんですか?」
「いや、違うよ」
びっくりする。てっきり創価学会の集会だと思っていたからである。
吉祥寺拓也先生のお知り合いというフリーライターさんがいらっしゃる。
このライターさんが嬉しいことにむかしブログで「本の山」を絶賛してくださった。
フリーライター氏は創価学会系統の雑誌に寄稿している大御所。
うがった予想をしたのはこのためである。
だれもわたしになんか興味を持ってくれるはずがない。そうだ、宗教じゃないか!
創価学会は嫌いではない。いい人が多いと聞く。宗教でも構わないと思った。
こちらはいつ死んでもいいと思っている。なんでも、いらっしゃい。

二次会である。もう吉祥寺拓也グループはわたしの個人情報を聞き出した。
このためかどうかは知らないが、わたしを抜きに会話が盛り上がっている。
いやではない。こうやって放っておかれるほうがむしろ精神的には楽である。
人生勉強でもするか。こんなバー、もう一生来れないかもしれないな。
突然、吉祥寺拓也にからまれる。まったくの突然である。
じろじろ見てんじゃねえというのだ。
「対面にいたから見ていただけです」と言い逃れるがマーケティングの天才は許してくれない。
こいつ、ほんとうに天才だなと驚く。エスパーかよ。おれのこころを読んだのか。
実のところ、内心で思っていたのである。
これがあの吉祥寺拓也なのか。
ブログではあれだけ偉そうなことを書いていたのが、こんな人間だったとは。
やけに小さい。そして、幼い。
大金を稼ぐとこんなちっぽけな人間が、あのような大言壮語をするようになるのか。
くうう、人間はおもしれえ。
どうやら業界の大御所、吉祥寺拓也から嫌われてしまったようである。
バーを出たら吉祥寺拓也先生ご一行は、わたしをまったく無視して去っていった。
呼びかける。「吉祥寺先生! 今日はありがとうございました」
グループは新宿駅方面へ向かってゆく。いや、おれも駅へ行くんだけどね。

これはいったいなんなのだろう。
来てくださいと請われたから参加した。この結果、じろじろ見るなと罵倒される。
わけがわかんねえ。どういうことだよ。犬のような気分だった。
捨て犬である。拾われた。やっぱりいらない。地面にたたきつけられる。
帰宅してから何度も吉祥寺拓也先生の携帯に電話したが出てくれない。
先生のブログに非公開でコメントを残す。
正確には覚えていないが、こんな感じだったと思う。

今日はいろいろありがとうございました。これからの先生のご活躍に注目しています。
しかし、今日ほど屈辱を感じたことはありません。
いつかお礼をしたいです。約束を守らぬ無礼者とわたしを思いくださいますな。



気が収まらない。シナリオライター氏へ電話をする。吉祥寺拓也ってなんだ?
今日は酔っているから明日以降という話になる。
最後にと思い、大恩ある吉祥寺拓也先生にお電話さしあげる。出てくださる。
正直に伝える。
「今日はいったいどういうことでしょうか。今日ほど不愉快な経験はありません」
「こっちだって同じだよ」
わたしも丁寧語を使うのをやめる。
「日給9000円の人間から7000円も取っておいてこれはないだろう」
「おまえが勝手に払ったんだろう。二次会だって来なきゃよかったんだよ」
こいつはいったいどうしてこうまで偉そうなのだろう。
わたしはまだまだ言いたいこと、聞きたいことがあるのに途中で電話を切られてしまう。
最後に、おまえほど不愉快な人間に逢ったことはないと先生から言われたのを記憶している。

おいおい、どう始末をつけるつもりなんだい?
わたしが不愉快な人間だというのはブログを読んだらわかるだろう。
あんたは「本の山」の大ファンだったんじゃないか?
携帯電話が鳴る。シナリオライター氏からである。吉祥寺から電話がいったのだろう。
板ばさみになって苦しいことが察せられる。迷惑をかけているなと申し訳なく思う。
シナリオライターさんも似たようなことを経験したという。
師匠の脚本家に理不尽なあつかいをされた。
その日、その日の気分で八つ当たりされることもある。人生とはそういうもんだ。
ぐっとこらえなければならないことも人生にはある。
吉祥寺拓也は師匠でもなんでもないと口に出かかったがいえなかった。
シナリオライター氏は、吉祥寺拓也の長年の友人なのである。
本来ならわたしなどきっぱり縁を切ってもいいはずなのに、こうして電話してくださる。
この人を邪慳にあつかうことはできない。おとなになろう。我慢しよう。
電話を終えたときは、やけ酒をのんで寝てしまうつもりだった。
ふたたび携帯が鳴る。吉祥寺拓也がメールを送ってきたのである。

ブログの書き込みを拝見しましたが、あなたの書き込みは、以下の「ストーカー規制法」の「監視行為」に歴然と該当するものです。警視庁のサイトをご覧ください。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/stoka/stoka.htm
今後も同様の行為を行うならば、即刻告訴します。私は警察官僚に友人もいますし、弁護士のあてもあります。
今は酔っていることもあるでしょうから、今回ばかりは水に流しますが(ログはそのまま残しておきます)今後については、本当に警察に動いていただきます。



シナリオライターさん、ごめん。おれこいつを許せないよ。
吉祥寺拓也がわたしという人間をどう思っているかがよくわかったからである。
こいつはわたしを犯罪でもなんでもするような人間だと疑っている。
吉祥寺拓也42歳はいま幸福の絶頂といってよい。
フリーのマーケッターとして大成功を収めている。
羽振りもたいへんよろしく、先だって新たに仕事場を借りたという。
ふたりめのお子さんも今年誕生した。公私ともに充実していらっしゃる。
どうでもいいが、血筋もよいようで俳人の山頭火の子孫だといつか自慢していた。
かたいや、わたしときたら正反対である。こうも正反対だと笑い出したくなる。
定職がない。子どもどころか、そもそも結婚をあきらめてしまっている。
願いは早死するくらいしかない。
幸福なものがいる。不幸なものがいる。世界はそういうものだからこれは仕方がない。
だが、幸福者が不幸者を呼び出す。恫喝する。面罵する。
幸福なものが不幸なものを、さらなる不幸に蹴り落とす。
これをやってはいけないのではないか。
おまえは有名で稼ぎもよく妻子に恵まれている。
おれは無名で日給9000円、妻も子もいない。
人生でいいことがなにもなかったような人間。
幸福なものは幸福なまま。不幸なものはもっと不幸にならなければならない。
わたしは昨日の屈辱をどうしたって忘れることができない。
このままで済ましてなるものかと思っている。吉祥寺拓也を許さない。
たとえ目のまえで土下座されても許すつもりはない。
こういう有名人は考えたこともないのだろうが、
わたしのような下賎の人間にもプライドというものがあるのである。
人間には決して傷つけてはならないものがある。

もちろん、犯罪をしようとまでは思っていなかった。
ところが、吉祥寺拓也はおかしいくらいにおびえている。
子どもを殺されるとでも思っているのではないか。
警察官僚に友人がいるなんて、さすが成り上がりもんは違うな。
おまえがひと声かけたら警察官がおれを逮捕しに来るんだろう、吉祥寺拓也さん?
どうやったら警察から逃げられるかいま必死になって考えている。
とはいえ、日本の優秀な警察から目をつけられたら終わりかもしれない。
いっそ捕まりにおもむくのもよろしい。
わたしは吉祥寺拓也の住所を知っている。逢う。山田太一ドラマの根幹である。
人と人が逢う。ドラマが生まれる。
いまからおれがおまえに逢いにいったらどんなことになるのだろう。
吉祥寺拓也はどんな顔をするのか。すぐ警察に通報されるのか。
しかし、なんの理由で? ストーカー?
ストーカーはおまえだろう。1日何回、「本の山」に来ていたんだよ。
勝手に惚れられ、今度は憎まれたということか。
ふふふ、かわいさあまって憎さ百倍だな。もてる男はつらいよ。
女にはもてないけれど、変なのにはもてる。

吉祥寺拓也に問う。おまえこれからどうするつもりなの? 
いくらやり手だろうが金持だろうが人脈があろうが、
人間がおなじ人間にこういうことをしてはいけない。このままで終わるものではない。
あんたはこれでおしまいだろうが、こちらはそうはいかない。
わたしのような人間にもプライドがございますもので。
くそお、幸福なやつはいいよな。妻から愛され、子どもはかわいい。
カネはうなるほどあって、友人にも恵まれている。
ああ、吉祥寺拓也はいいよな。
人生で1日でもいいから吉祥寺拓也と入れ替わりたいもんさ。
その吉祥寺様より、今回はとてもありがたいお言葉諸々をいただきました。
屈辱に愚弄、軽蔑。犯罪者同然に取り扱われた。
許さない。許さない。ぜったいになにがあろうとわたしは吉祥寺拓也を許さない。
おまえはこれからも幸福に生きてゆくのだろう。だが、わたしは許さない。

COMMENT

パセリ URL @
12/21 10:06
=Y。. ア○ルにバイブ突っ込んだままヤるとマ○コまで響いてくるのなw
予想以上に気持ちよくて思わず中田氏てマジ焦ったわwww

http://abaoa.net/mxsei/l6nb4yx
まぁ、普通に7万くれて、次もよろしくって言ってたから大丈夫だったのかな。。。
ハメ本ハメ男 URL @
12/21 10:08
クリスマスはギャルと3P確定w. やっぱり師走はせっく○すに限るよなwww しかもめっちゃいいサイト発見してヤルだけで報酬もらえるしwww

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あやか URL @
12/21 10:26
どうも. はじめまして、
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