スポーツ報知のメインコンテンツへジャンプ

◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇

◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇

スポーツ報知>スポーツ>冬スポ

ここからスポーツ報知のメインコンテンツです

西武廃部…アイスホッケー名門・アジアLで2度V

 アイスホッケー男子の名門「西武」が今季限りで廃部することが18日、分かった。近日中に正式発表される。関係者によると、世界的な金融危機の影響が背景にあり、選手には17日に廃部決定が伝えられたという。

 西武は2003年に経営の合理化などで西武鉄道とコクドが統廃合し、06年にSEIBUプリンス(略称・西武)に名称変更。今季アジアリーグでは7チーム中、目下2位で次戦は20日の王子戦(札幌市月寒体育館)を控えている。

 来年2月のプレーオフ進出も決めているが、形を変え日本アイスホッケー界を支えてきた名門は、世界規模の不況の波に抗(あらが)えず、43年の歴史に幕を閉じることになった。日本連盟の渕上英機専務理事は「寝耳に水。西武から何も聞かされていないから話しようがない。西武から事情を聞いて今後の対応を検討しなければならない」とした。

 日本を代表する企業チームの消滅でアジアリーグの存続自体も危ぶまれる。38回の歴史があったかつての日本リーグが、04年に現行のリーグに移行したのも不況による企業撤退が原因だった。アジアリーグに日本から参戦する唯一のクラブチームのアイスバックスは資金繰りで四苦八苦。三本柱の企業チーム、西武、王子、日本製紙の1社でも撤退したら他の2社が残る理由はないとも言われており、日本連盟の関係者は「連鎖反応が起きるかもしれない」と指摘する。

 西武には男子日本代表も多数おり、来年2月の2010年バンクーバー五輪・世界最終予選への影響も懸念される。

 ◆SEIBUプリンス・ラビッツ 堤義明・元オーナーの下、アジアリーグの前身の日本リーグに、1966年の第1回から西武鉄道が参加。72年から国土計画(後にコクドに名称変更)が発足し、同じ西武グループ傘下の2チームが日本リーグに加盟した。03年に西武鉄道が廃部になり、コクドと統合。06年に現在の名称に。コクドは日本リーグで13度、西武鉄道は10度の優勝を誇り、アジアリーグでも2度頂点に立った。

この記事をlivedoorクリップに登録

この記事をYahoo!ブックマークに登録

ソーシャルブックマークに登録

(2008年12月19日06時05分  スポーツ報知)

過去1時間に読まれた最新Feペディアランキング
スポーツ報知の出版物 スポーツショップ報知
報知新聞社出版局 スポーツショップ報知