サブカテゴリー

五輪影響必至…西武 Iホッケー完全撤退

動揺を隠せないまま練習を行った西武プリンスラビッツ
動揺を隠せないまま練習を行った西武プリンスラビッツ
Photo By スポニチ

 アイスホッケー男子のアジア・リーグに参戦する西武プリンスラビッツの親会社であるプリンスホテルの渡辺幸弘社長は19日、都内で会見し、部の活動を「今シーズンをもって終了する」と正式に発表した。「厳しい経営環境の中、部の経費負担が過大。苦渋の決断をすることになった」と金融危機を発端とする経済不況を理由に挙げた。

 ゴルフ場、スキー場などの施設売却を進めている中、年間4億〜5億円とされる活動費がネックとなった。西武グループ元総帥の堤義明氏が主導した部だけに、堤カラー一掃の意味合いを指摘する声もある。今後は「部全体を引き受けてくれる企業を探している」が、現在の経済状況では難しい。

 72年に国土計画として創部して以来、統合した66年創部の西武鉄道を含めて日本アイスホッケー界を支えてきた名門廃部の波紋は大きい。来年2月の2010年バンクーバー五輪最終予選には、代表候補32人の約3分の1に当たる12選手が選ばれており、日本アイスホッケー連盟の坂井寿如強化本部長は「影響は否定できない」と話す。

 日本が主導するアジア・リーグも、2度優勝のトップチームの撤退が運営に影響するのは必至で、日本連盟の淵上専務理事は「これが引き金とならなければいいが」と連鎖反応に危機感を募らせた。プリンスホテルグループが関東に3カ所持つスケートリンクの運営にも波及すれば、フィギュアスケート界にも影響が出る恐れがある。

[ 2008年12月20日 ]

関連ニュース

読み込み中..

関連写真

読み込み中..

PR

ニュース

クイックアクセス

テニス

ゴルフ

大相撲

Go!アスリート

  • ヴィーナスアスリート

新製品

スポニチ てれびぃ

スペシャルコンテンツ

このページの先頭に戻る ▲