食用輸入米にカビ毒 農水、汚染米事件後に売却農林水産省は19日、タイから輸入し加工食品メーカーに販売したコメから、発がん性が極めて高いカビ毒アフラトキシンが検出されたと発表した。汚染米不正転売事件発覚後に農水省が販売した輸入米から汚染米が見つかったのは初めて。メーカーは問題のコメを原料にして製品を作っていたが、検査結果を待って出荷せず、流通ルートには乗らなかった。 9月に発覚した同事件を受け、農水省はのり原料などの非食用向けでも汚染米の売却を全面的に停止すると発表した。しかし今回は、万全を期さなくてはならない食用で汚染米が見つかったことになる。袋のまま売却していたため検査が不十分だった。同省は売却前に袋から出して詰め替えるなどの改善策を導入した。 同省は今年6月、タイから食用としてミニマムアクセス(最低輸入量)米3508トンを輸入。このうち24トンを10月22日に売却し、メーカーが加工の過程でカビの塊180グラムを発見した。 これを検査した結果、アフラトキシンを0・04ppm検出。タイから輸入したコメで作られた他の製品や在庫を全量検査したが検出例はなかった。
【共同通信】
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