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中広、痛みで「王者」の喜び実感

 改めて日本王者奪取の喜びに浸る中広(左)と広島三栄ジム・新谷会長=東京・水道橋
 改めて日本王者奪取の喜びに浸る中広(左)と広島三栄ジム・新谷会長=東京・水道橋

 17日に杉田純一郎=ヨネクラ=とのボクシングの日本Sフライ級王座決定戦を制した中広大悟=広島三栄ジム=が、一夜明けた18日、改めて喜びを語るとともに、今後の大いなる飛躍を誓った。陣営は3月に広島で初防衛戦を開催する予定で、王者・中広が地元ファンに勇姿を披露する。

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 「オレって日本チャンプになったんだなあと改めて思います」。顔面に残る激闘の傷あとを忘れて、中広が心の底からうれしそうに笑った。17日の試合後、さらにこの日も広島を中心に多数の祝福が届いた。その一言一言が心に染み込む。

 日本Sフライ級1位の杉田と序盤から中間距離で激しく打ち合ったが、世界同級8位の中広は一歩も引かなかった。スピードと手数で杉田を圧倒した。これまで数々の修羅場を踏んできたキャリアが違った。

 さらに今回は減量にも成功した。「豆腐や納豆、それにきのこなどを食べながら減量した。うまくいきました」と振り返った。これもまた経験のなせる業だろう。

 「日本チャンプの称号はいつまでも残る。たとえボクシングをやめた後でも」。さまざまなハンディを抱える地方のジムからのチャンピオン誕生。やる気になれば、どこでもできる。努力をすれば道は開ける。それが中広には一番うれしい。

 「これからは今まで以上に誰からも愛され、尊敬される選手になって欲しい」。中広と二人三脚で歩んできた新谷彪会長は語る。もちろん、これからもさらなる成長と飛躍を目指す。

 「まだまだこれからですよ」と同会長。3月には広島で初防衛戦の予定だ。09年、広島から中広が旋風を起こす。

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