三菱ふそうトラック・バス(本社・川崎市)の川崎製作所で働き、人員削減で契約途中に解雇通告された派遣労働者2人が個人加盟の労働組合「首都圏青年ユニオン」に加入、17日に中途解雇の撤回と住居確保を求めて同社に団体交渉を申し入れた。年の瀬に社員寮を追われる2人は労組に最後の望みをかけた。
組合に加入したのは35歳と38歳の男性派遣社員。2人とも派遣元から今月25日での解雇を通告され、29日中に寮を引き払うように言われた。35歳の男性は4年間、同工場で働き続けたが、解雇は立ち話で告げられた。男性は「住居がなくなる不安でいっぱいだ」と話す。この日は午前6時半、ユニオンの仲間約20人が工場門前に集まり、ビラまきの支援活動を行った。会社には19日を期限に交渉に応じるか回答を求めている。【東海林智】
毎日新聞 2008年12月18日 東京朝刊