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鈴香被告控訴審、「死刑望みます」と豪憲君の母

12月17日11時33分配信 産経新聞


鈴香被告控訴審、「死刑望みます」と豪憲君の母

秋田連続児童殺害事件第4回控訴審で仙台高裁秋田支部に到着した畠山鈴香被告を乗せた護送車(写真:産経新聞)

 秋田県藤里町の連続児童殺害事件で殺人と死体遺棄の罪に問われ、1審で無期懲役判決を受けた無職、畠山鈴香被告(35)の控訴審第4回公判が17日、仙台高裁秋田支部(竹花俊徳裁判長)で開かれた。

 公判では殺害された米山豪憲君=当時(7)=の母、真智子さんが意見陳述を行い、控訴審で証言を後退させた鈴香被告を強く批判、改めて死刑判決を望んだ。また、弁護側は、請求していた精神鑑定について取り下げた。

 開廷後間もなく証言台に立った真智子さんは、「(鈴香被告から)真実が語られることを望んで傍聴してきた」としたうえで、被告人質問で長女の彩香ちゃん=同(9)=や豪憲君の殺害について「どういう気持ちだったか思いだせない。(殺害時の行動も)思いだせないところがある」などと話した鈴香被告に対し「これまでの裁判は何だったのか」「私たち家族に被告の言葉は響いてこない」と批判。「被告に更生の機会が与えられる世の中なら絶望する」「豪憲を返してください。私たち家族は被告に死刑を望みます」などと述べた。

 前回公判では、豪憲君の父、勝弘さんも、証人尋問で、証言を後退させた鈴香被告に「(事件発生から)この2年半、何を憤ってきたというのか」と悔しさをにじませ、改めて死刑を求めている。

 1審判決によると、鈴香被告は平成18年4月9日、彩香ちゃんを藤里町の藤琴川の橋の欄干から突き落として殺害。同年5月17日、同町の自宅で、豪憲君の首を腰ひもで絞めて殺害、遺体を能代市の市道脇に遺棄した。

 秋田地裁は、彩香ちゃんへの殺意や豪憲君殺害時の責任能力など検察側の主張をほぼ認定したが、計画性を否定し更生の余地ありとして死刑を回避。検察側、弁護側双方が控訴した。

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最終更新:12月17日19時40分

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