田中1億4000万円で更改 坪井は2800万円(12/16 14:42)
1億円突破にも、「常に全力で」と話す田中
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日本ハムは15日、2選手の来季の契約更改を札幌市の球団事務所で行い、全試合フルイニング出場した田中賢介内野手(27)は6500万円増で、自身初の1億円の大台を超える年俸1億4000万円プラス出来高払いで更改した。また、26試合出場にとどまった坪井智哉外野手(34)は700万円減の年俸2800万円でサインした。
今季11年目の坪井は「予想通りのダウン。プロ1年目から変わらぬ目標だが、来季もレギュラーを目指す。まだ老け込む年ではない」と話した。今季は2軍が長かったが、島田チーム統轄本部長は「練習に取り組む姿勢などが若手の見本となった」と評価。しかし坪井は「野球選手なので成績をあげてなんぼ。経験を武器に若い選手と勝負する」と口元を引き締めた。
「個人的には非常に充実したシーズン」。こう田中が振り返った通り、けが人が続出した中で全試合フルイニング出場し、安定した守備でチームをけん引した。打撃面でも自己最高記録をズラリと並べ、夢の1億円プレーヤーにたどり着いた。
昨季より25安打多い159安打、倍増した63打点、初の2ケタとなる11本塁打。さらにチーム最多の62四球を選ぶなど、出塁率は稲葉に次ぐ3割7分9厘を記録し、89得点はリーグ2位だ。3年連続でゴールデングラブ賞に輝いた堅守も、球団の高い評価を得た。
来季はプロ10年目。節目のシーズンの大台突破となり、「小さいころから目標にしてきた。3年前は、こうなるとは思っていなかったのでうれしい」と喜びをかみしめた。
もちろん悔いはある。「負けて初めて、優勝って良いなあと思った」。今季は21盗塁したが、「消極的になった部分もある。高い成功率を維持しながら増やす。40盗塁ぐらいですかね」と、足での貢献も宣言した。
新しい選手会長の立場で札幌ドームの練習施設の充実を求めており、「常勝球団になるためには必要。ファンも強いファイターズを望んでいる」。選手として、チームリーダーとして、田中は手を抜く気は毛頭ない。