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安いうちにウォン購入、日本人が殺到

 東京・丸の内の一角にある韓国外換銀行東京支店では最近、両替窓口の職員が忙しい。円をウォンに換えようと来店する日本人顧客が増えているためだ。

 こうした現象は円がウォンに対して大きく値上がりして以降目立ち始めた。近々韓国旅行に出かける人だけでなく、ウォンの反発を見込んで為替差益を得ようとする投資家が窓口に押し寄せているのだ。

 円の対ウォン相場が100円=1500ウォン台まで上昇した10月末には、両替のために準備したウォンが開店から1時間で底を突くケースもあった。イ・ソクフン東京支店長は「ウォンが安いうちに買っておいて韓国旅行に出かけようという人に、為替差益を上げようという需要が加わった」と分析した。

 新韓銀行の東京支店、福岡支店でもウォンへの両替が増え、韓国の本店から2支店に送った両替用のウォン現金は9月には32億ウォンだったが、10月に320億ウォンへと増え、11月にも203億ウォンだった。

 中国でもウォンが人気だ。ウリ銀行現地法人では、人民元からウォンへの両替が9月に2100万ウォン、10月に3400万ウォン、11月には4300万ウォンと倍増した。同じ期間の人民元の対ウォン相場は9月の1元=166ウォンから11月の同205ウォンへと上昇したにとどまっている。同行関係者は「今後の為替差益を狙い、ウォンに両替する中国人が増えている」と話した。

クム・ウォンソプ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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