政府の歴史認識に反する懸賞論文を公表し更迭された前航空幕僚長の田母神俊雄氏(60)が12日、出身地の郡山市内で講演し、「日本が侵略国家だったから戦争になった訳ではない」などと持論を展開した。
「財界ふくしま」が時局講演会として招き、会場には約400人が集まった。田母神氏は「いま、すべてを語る」と題した講演で、「文民統制が絶対の『善』とはいえない。文民統制をこれ以上強化すると自衛隊はやる気をなくし、動けなくなる」と語った。今回の更迭については「辞表を書けと言われ、何か私が悪いことをしたのかというのが思いだった」と振り返った。【坂本智尚】
毎日新聞 2008年12月13日 地方版