日本料理・ふぐ料理 山田屋の口コミ一覧

KEIKOと言えば、というくらいに有名になったこの店。
地元人ですので、以前から忘年会などに利用させてもらってました。
臼杵ふぐを前面に出してますが、実は昔はただの料亭だったと記憶しています。
臼杵のふぐは、安定してどこの店でも一定の味があり、山田屋も来て外れはないと思います。しかし、ふぐが食べたいというのであれば、ふぐ専門の店に行った方がよいのではないかな、と私は思います。
むしろここは、宴会や接待に利用するのがよいかと。
大広間もありますし、それこそカラオケなんぞもあり、忘年会などの宴会にはもってこい。
サービスも及第点です。
場所が若干わかりにくいかもしれません。臼杵駅から、商店街に入り、左手を見ながら行くと見つかります。木造りの日本家屋と店構えはよいのですが、田舎の商店街の中にぽつんとある姿はちょっと違和感を感じますが（苦笑）

　ふぐといえば、下関が有名ですが、大分にも良いふぐ料理の店が多いです。
　福岡から車を飛ばしてぐふを食べに行く･･･なんてことはざら。
　
　臼杵の「山田屋」といえば、かつては臼杵でも有数のふぐ料理を出す店として有名でした。
　魚の食べられなかったコムロテツヤ氏もKEIKOさん（山田屋オーナーの娘さん）と結婚して、こちらのフグのかまぼこを食べてから、魚が食べられるようになったとか。
　お店には「記念ノート」みたいなのがあって、このお店に来た人がいろいろ書き残していっているとか。
　KEIKOさんのファンの方など、沢山、いらっしゃっているようです。

　こちらの夜のお料理は、コースで9000円からと、東京や大阪と比べるとさすがに安い。ちなみにこちらの店の東京・西麻布の支店はコースが２万円からだそうです。
　皿の模様が透けるうすづくり（薄めの一枚引き）に始まり、量は十分。堪能しました。

　しかしながら、どうも印象が凡庸というか、味にキレがなくなったように思います。
　最近は臼杵よりも日出のほうが美味しいふぐを出すお店が増えてきたので、これからもいろいろがんばって欲しいところではあります。

情緒ある臼杵の市内、静かな料亭。気取らず素朴な接客。本場の河豚を堪能するのに最適の落ち着いた空間。堅苦しさは微塵も無い。
皮ポン酢のサラダ系の皿が付き出し。スタートに程よい軽さ。で、続く河豚刺しが物凄い内容。随分といろんなところで河豚を食って来たが、ここの河豚刺しはレベルが数段異なる。
この土地には初めての訪問なので、この店なのか臼杵の土地柄なのか定かではない。ここに行って食べてもらう以外に伝えようも無い「深み」と「コク」と「軽さ」。
から揚げの軽い揚げ具合も抜群。河豚ちりもアラやクチビルが十分で驚くほどの深い滋味。場所柄おそらくは日本で獲れる最高の河豚が素材であることは間違いが無い。加えて「ねかせ方」や惜しげも無い包丁捌きが相乗効果となって、こういうものが出来上がるんでしょう。
例えば鰭酒の「鰭」が誠に程よい炙り具合で、濃すぎたり空振りしたりしていない。「嬉しくなる程よさ」なんですな。その集大成が〆の雑炊ってこと。全体のバランスも文句なし。
臼杵恐るべし。東京からでも毎シーズン通って、もっと探索したい気持ち。「Ｊ－ＰＯＰなこの店」以外にもたぶん隠された秘密が待っていそうです。
河豚好きの皆さん、是非臼杵を訪問し「勇気を持って」河豚さしを食べてみてください。虎穴にいらずんば虎児を得ず。期待は裏切られませんよ。