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2008年12月13日(土)

妊婦、帝王切開中やけど 県立中央病院
電気メス 消毒液に引火

 山梨県立中央病院(山下晴夫院長)で11月下旬、帝王切開手術を受けた県内の30代の女性が手術中、消毒液のアルコールに電気メスの火花が引火し、右太ももに全治1カ月のやけどを負っていたことが12日、分かった。執刀医がベッド上にたまっていた消毒液に気付かずに電気メスを使用したのが原因。同病院はミスを認め、女性に謝罪した。医療関係者は「十分注意をしていれば起きるはずのない事故。一歩間違えば大惨事になり得る」と指摘している。
 同病院によると、帝王切開手術は産婦人科医2人が執刀。妊婦の下腹部にアルコール入りの消毒液「イソジンフィールド」を塗り、紙製の手術用シートをかけて手術を始めた。「電気メスを使い始めた時には変化はなかった」(同病院)が、約2分後、太もも部分から炎が出ているのに執刀医が気づいたという。
 同病院は「アルコール入りの消毒液は揮発性が高く、乾きやすいため、早く手術を始められる利点がある一方で、高温に熱せられた電気メスを使用する場合は引火の危険性がある」と説明。本来、アルコールが十分蒸発したことを確認した上で電気メスを使用するが、「執刀医がベッド上に垂れた消毒液にまで気付かず、手術用のシートをかけてしまった。ふき取りが不十分だった」としている。
 やけど部分をすぐに水で冷やすなど処置をしたが、右太もも内側の皮膚直径約10センチがむけて赤くただれた状態になった。
 処置後、手術を続け無事出産。母子ともに12月上旬に退院した。同病院は「子どもへの影響はない」としている。



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