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最終更新:2008年12月9日(火) 18時48分

突然の解雇言い渡し、派遣社員の叫び

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 雇用状況の悪化は、自動車業界の派遣社員など弱い立場にある労働者を襲い始めています。会社から突然、解雇を言い渡された派遣社員の悲痛な叫びを取材しました。

 埼玉県上尾市のワンルームマンション。仕事を終えた男性のこの日の夕食は、玉子かけご飯でした。

 「(Q.ほかにおかずは?)たまにの贅沢ですよね。ほとんど卵かけご飯かな」(荒井健太郎さん)

 荒井健太郎さん(27)。職業、派遣社員。しかし先月、派遣会社から今月18日付けでの解雇を言い渡されました。トラックやバスを製造する「日産ディーゼル工業」が、減産を理由に派遣社員200人の削減を計画、その1人となったのです。

 「ここ3、4週間くらいは全く休みない。ぎりぎりなので、残すもの残さないと」(荒井健太郎さん)

 荒井さんの月々の手取りは10万円あまり。土日もガソリンスタンドでアルバイトをしているため、職探しの暇もありません。そればかりか、派遣会社の寮からも退去を命じられています。

 「家ない人はどうするんだってなっちゃいますよね。どこで暮らすのだろう、みたいな。もう本当に野宿するしかないようになっちゃいますよね、この寒い冬の中」(荒井健太郎さん)

 突然の首切りに、立ち上がった派遣労働者もいます。工場の派遣社員ら1400人の契約解除を決めたいすゞ自動車で、9日、期間従業員が「解雇予告の無効」を求め横浜地裁に仮処分を申し立てました。

 「突然の解雇ということなんですけれども、まだ期間途中ですので。突然切られて、どうやっていいかわからない状態になっています」(いすゞ自動車に勤務する期間従業員)

 経済悪化のしわ寄せは弱い立場の労働者に。「せめて約束は守って欲しい」、荒井さんはこう訴えました。

 「『会社の都合で切るな』と。自分たちの生活があるので、自分たちの生活は守ってもらいたい。契約期間は仕事をさせてもらいたい」(荒井健太郎さん)
(09日16:32)



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