猛暑の部屋に生徒閉じ込め クーラー要否「温度調査」と長崎県大村市教育委員会が8月、同市立西大村中学校(川端利長校長)で、教室にクーラーを設置する必要性を確かめるため、生徒を閉め切った部屋に集めて室温がどのくらい上がるか調査していたことが10日、分かった。室温は36度に達し、気分を悪くする生徒もいたという。 同日の市議会で指摘があり、松本崇市長は事実関係を認め「生徒の健康や安全を最優先すべきで、適切でなかった」と謝罪した。 市教委などによると、8月8日午後2時ごろ、部活動で登校中の生徒約40人を閉め切った会議室に集め、扇風機5台を置き、市教委の担当者が室温を計測した。校長は「気分が悪くなったら出てかまわない」と説明。途中で女子生徒1人が「息が苦しい」と退出し、約30分で終了した。 7月から校舎の耐震化工事が始まり、騒音や粉じんを避けるため窓を開けられず、学校側がクーラー設置を市教委に求めていた。調査の結果、市教委は8月下旬、22室のすべての教室にクーラーを設置した。
【共同通信】
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