近畿、濃霧で交通に乱れ

濃霧に覆われた市街地（１０日午前９時５８分、大阪市北区で、本社ヘリから）＝泉祥平撮影

　近畿地方は１０日朝、地表の熱が奪われる放射冷却現象の影響で、大阪、京都、滋賀など関西のほぼ全域で濃霧が発生、鉄道や空の便に影響が出た。大阪管区気象台によると、日中は高気圧に覆われて晴れ間が広がり、大阪市では最高気温が１１月中旬並みの１８度まで上がると予想している。

　霧で視界が悪くなったため、大阪、京都府内や奈良県内を走るＪＲ線は徐行し、正午現在で東海道、片町、関西線などの上下２００本が運休、約１５万人に影響した。近鉄でも京都線などで最大２０分の遅れが出た。

　航空機も、日本航空の福岡発、全日空の高知発と羽田発の各１便が、着陸を大阪（伊丹）空港から、関西空港や神戸空港に変更するなどした。