濃霧に包まれたビル群。都島区付近(手前)から、大阪市内中心部などがすっぽり覆われている=10日午前9時42分、本社ヘリから、森井英二郎撮影
近畿地方で10日朝、広範囲に濃霧が発生し、JR線などが徐行運転するなど通勤のダイヤに大きな影響が出た。
大阪管区気象台によると、前日降った雨で湿った空気が地表の放射冷却で冷やされ、霧になる「放射霧」。年に数日は起きる現象だという。北摂地方などでは、市街地を霧がすっぽりと覆った。この影響で、JRの京都線、学研都市線、東西線などの一部区間で徐行運転となり、計約200本の運休や最大1時間の遅れが出たほか、近鉄大阪線なども一部遅れ、正午現在で計約19万5千人に影響した。
また、高速道路でも名神高速道路の豊中インターから大阪・京都の府境や、近畿道の吹田―門真インター間などで、午前7時過ぎから一時、50キロの速度規制をした。