富山・不二越訴訟控訴審、識者を証人採用へ (08日)

戦時中、富山市内の機械メーカーで韓国の元挺身隊員らが強制労働させられたとして会社と国に損害賠償を求める控訴審の第3回口頭弁論が8日、名古屋高裁金沢支部で開かれました。訴えているのは元挺身隊員の韓国の女性と遺族ら23人で富山市の機械メーカー「不二越」と国を相手取りおよそ1億1000万円の損害賠償を求めています。1審の富山地裁は「日韓の協定に基づき個人は請求権を主張できない」として原告の訴えを退けました。口頭弁論で弁護団は「日韓の協定の解釈に誤りがある」として学識者を証人採用するよう求めました。これに対し名古屋高裁金沢支部は、朝鮮近代史が専門の新潟国際情報大学の吉沢文寿准教授を証人として採用することを認めました。次の弁論は来年3月4日に開かれます。 (17:16)