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はっけんの水曜日
 
クリスマスケーキカタログをながめる会

■KIHACHI

大塚「キハチって、前はもっと高級なイメージありましたよね?」
森岡「意外にも安っぽいですよねえ」
「うーん、もう定番ブランドとして定着しちゃってるから、手抜きしてるのかも。これでいいんじゃね? 的に」
「写真も…きっちり撮り過ぎてシズル感がないというか。デザインもいいんですけど。なんというか…残念な感じですね」
「テキトーに買っていくには丁度いいブランド感の店なんですけどね」

 

■マキシム

森岡「…マキシムも高級ブランドですよねえ?」
大塚「た、たぶん」
「これも一枚紙で、カタログというより注文書っぽくないですか。なんで?」
「なんでですかねえ…。写真は?」
「せっかく綺麗にとったのにライティングがいまいちですね。上に乗ってるキノコの飾りの影がクッキリ出てます」
「あ、ほんとだ。しかしまあ、マキシム、とくに宣伝しなくても、普通に売れるんじゃないですか」
「そうでしょうけど。寂しいですねえ」

 

■パステル

大塚「芸能人御用達プリンとして有名になったパステルですが、今やどこにでもあるので有り難みはないんですけど…」
森岡「そうですねえ、写真は可もなく不可もなく、ですかねえ」
「でもプリンが乗ってるケーキはいいですねえ」
「あ、ほんとだ、ケーキにプリンが乗ってる。この断面図もいいですね」
「断面図って萌えますよね」

 

■風月堂

森岡「学校っぽいですね。学校のクリスマス会っぽい雰囲気」
大塚「古い、新しいじゃないですね。こういうものだ、という感じ」
「この雪だるま型ケーキとか、いいですね」


ゆきだるまだよ〜。

「写真的にはどうですか?」
「ライティング、陰影作り過ぎかなあ。光がかたいですね。でもこれはこれで」
「これはこれで」

 

■31 Baskin Robbins

大塚「アイスケーキ、復活してますよね。昔はマズイもの、とされてましたけど、最近はそんな悪いイメージもなくなってきたし」
森岡「写真的には…。ケーキを斜め上から撮ると、上に乗ってるオーナメントのキャラクターも上から撮ることになっちゃうんだけど…、そのまま上から撮っちゃってますね。普通はオーナメントの角度を変えたりするんですけどね」
「上に乗ってるのってスヌーピーのサンタですけど、スヌーピーの立体ってどっから見てもキマらない顔なので、もういいや、と思ったのでは…」
「うーん?」

 

■モロゾフ

森岡「むむ、ケーキがダサい…っていうか、スタンダードなものばかりですね」
大塚「ケーキを手に持ってるサンタがいますね。メタケーキサンタだ


ケーキの上に乗りながらさらに手にケーキを!

これ、写真的にはどうですかね?」
「化粧品っぽい撮り方してますね、食器で高級感を出してて。カメラマンちゃんとしてますよ、サンタの角度を変えて、きれいに見えるように頑張って撮ってるし」
「でもこれ、実物見たらがっかりするのかも。値段が2000円代で安いし」
「あ、本当だ。それにしちゃカタログが豪華過ぎですね」
「モロゾフってどこにでもあるし、年配の人絶大な支持を受けてそうだからなー。たくさん売れるのかなあ」

 

■ユーハイム

森岡「バームクーヘンを大フィーチャリングしてるケーキ、これ萌えますね」


バウムいいなー。

大塚「バームクーヘンのメーカーですからねえ。しかしこれ、なんで円じゃないんですかね?」
「四角いところが技術なんじゃないですか?
しかしカタログのデザインは古いですね。玩具カタログっぽいけども」
「ユーハイムだと、古いデザインのほうが、逆に安心感がありますね」
「あとこのサンタ、頭に星を乗っけてますけど、これはもしかして、『星を手に持ってかかげてる』格好がさせたかったんじゃないですかね? 星が小さい、もしくは腕が短い、どっちかじゃないですかね?」
「ねえ、なんなんでしょうね?」


普通は左図みたいなのが、モロゾフのは右図のようなサンタ…。

 

■ヨックモック

大塚「やたら版型が小さいですね。10センチくらいしかない」
「写真少ないですね」
「たんに商品数が少ないっつーことですよね」
「っていうか自分たちの情報の少なさを自覚してる感じがしますよね」
「なるほど、そうですね。まともなケーキ、クグロフだけですもんね…」

 

■ジーゲスクランツ

大塚「これ、カラーコピーかカラープリンターですね。カタログというかチラシというか何というか」
森岡「缶詰のモモを大胆にフィーチャリングしてるケーキは、久々に見ました。上に乗っかってるんだもの」
「ケーキにフキダシ付けて、説明してるのも斬新です」
「あとこのチョコケーキ、植木鉢にしか見えません」


植木…?

「…たぶんねえ、ここのお店、ドイツのざっくりした焼き菓子が売りの店みたいなので、クリスマスのために無理してるのかも…」

 

■タカセ

大塚「……ものすごいローファイですけど」
森岡「これ、デジカメだし、デジカメでも一眼レフですらないですね。店員さんがテキトーに作ってますね」
「発色もひどい…。まあここのお店は既に『昭和っぽい、レトロ』とか『故・尾崎豊が愛したシュークリームを売ってる』とか、別のとこで動いてる店なので、逆に納得のチラシともいえるんですけど。これはこれで」
「…ケーキ予約すると、シャンメリーが付くらしいですよ」
「ああ、それっぽい…」

 

■デメル

大塚「店員さんがテキトーに作ってる、というと、デメルもそんな感じなんですよね。
ここ、バレンタイン時には飛ぶように売れるチョコ屋さんなんですが、クリスマスケーキも売ってるること、今回、初めて知りましたもん。
ケーキがホールで3800円。チョコが2000円くらいからだから、お得感がありますねえ」
森岡「コアユーザー向けなんでしょうね。だからチラシを派手にする必要もないし」
「ケーキ自体も、4種類しかないですしね」

 

■旬風

森岡「…とりあえずイラレ触りました、みたいな出来ですね」
大塚「そうですねえ、なんというか、パソコン買った時にデフォルトで出て来る壁紙っぽいですねえ。
ケーキの写真がうすくなってて、壁紙と融合しているのも…何なんだろう?」
「データ処理を間違えて入稿したのかなあ」
「美味しそうとかデザインが、という以前の問題ですね。とりあえずケーキの形が分かるからいいか、ってなくらいで」

 

■アンテノール

森岡「……立派なカタログですね…お金の無駄ですね」
大塚「あ、だんだん毒舌がひどくなってきましたね。確かにデザインはひどい。っていうか文字の詰めかた、いわゆる字詰めもひどい。読んでて不快」
「写真は悪くないのにねえ」
「ケーキの上に乗ってるチョコプレートのピクトがダサいですね。トイレのピクトを連想しちゃう。もうちょっと何とかならなかったのだろうか…」

 

■ヴィタメールジャポン

森岡「ジュエリーのようなケーキですね。デザインもケーキもかわいい。写真も嫌味なくて、すべて素敵なのに、なんで表紙だけイマイチなのかなあ」
大塚「表紙、ケーキじゃなくて指輪ですもんね。なんでだろ。
でもケーキはすごく美味しそうですよ、このカシスクリームで中がピスタチオのスポンジのブッシュドノエルとか。超美味しそう。チョコケーキも普通のいちごのケーキも、いい写り具合で…」
「なぜ表紙だけが…」
「中身はいいコなんですけどねえ…」

 

■シェコパン

大塚「これも、ちょっとショボめのカタログなんですけど」
森岡「個人的にはかわいいですね」
「え、意外」
「デザインも写真もいいし、このクリームのもこもこ感の田舎臭さが、自分と合います」


もこもこしてます

「予想外の理由ですね」


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