嘉陽、鮮やか一撃防衛――OPBF L・フライ級戦

2006年06月12日22時48分
嘉陽、鮮やか一撃防衛――OPBF L・フライ級戦

 ファイティング・シーサー勝つ――。12日後楽園ホールで行われた東洋太平洋L・フライ級タイトルマッチは、チャンピオン嘉陽宗嗣(白井・具志堅スポーツ)が挑戦者同級7位ファーカノン・シンドンタイ(タイ)を2回1分14秒KOに沈め、昨年12月に獲得した同王座の初防衛に成功した。

 試合前の計量で挑戦者は規定時間内に105ポンドの制限体重を作れず、失格。このため試合はタイトル戦として行われたが、もしファーカノンが勝ってもタイトルは移動しないという条件だった。

 嘉陽は初回偶然のバッティングで右まゆの古傷をざっくり裂かれ、出血で右顔面まっ赤なペンキで塗りたくったようになった。しかしこのハンデにもめげず、2回1分過ぎ、右で飛び込んでくるファーカノンにサウスポースタイルからの右フックをカウンター。これが見事に決まり、ファーカノンたまらず崩れ落ち、マクタビッシュ主審(ニュージーランド)が10カウントした。

 試合後嘉陽はL・フライ級に落として世界挑戦する亀田に言及し、「前は意識しなかったけど、同じ階級で掴み取ろうとするものは同じ、意識しますよ。(亀田に)勝ってもらって、挑戦を受けてもらいたい」と語っていた。