試合を前に闘志をみせる嘉陽宗嗣(右)とワンディ・シンワンチャー。その後の計量でシンワンチャーはタイトルを失った=後楽園
【東京】世界ボクシング評議会(WBC)の世界ライト・フライ級暫定タイトルマッチ12回戦(9日、後楽園ホール)で対戦する県出身の嘉陽宗嗣(白井・具志堅スポーツ、沖尚高卒)と暫定チャンピオンのワンディ・シンワンチャー(タイ)の計量が8日午後、同ホールで行われ、シンワンチャーは制限体重の48・9キロを超過したため、暫定王座をはく奪された。タイトル戦は予定通り行われ、嘉陽が勝利すれば暫定王者となる。
具志堅用高会長は「世界チャンピオンであれば、どこで試合があろうとも体重を調整しなければならない。日本に来るまでどれだけ調整してきたのか、考えられないこと。対戦では1キロの体重差はあるが、嘉陽は気にせずに戦うと思う」と話している。
嘉陽は1回目の計量を48・8キロでパスしたが、シンワンチャーは50・2キロで1・3キロの超過。2度目の計量でも50・1キロで制限体重をクリアできず、WBC世界タイトルマッチのルールに基づきタイトルを失った。9日の試合でシンワンチャーが勝つか、引き分けた場合、暫定王座の存在はWBCに一任される。
計量前の記者会見で嘉陽は「最高のコンディションで試合ができる。何が何でも勝つ。やるからには、参ったと言わせるように頑張る」と闘志をみなぎらせた。タイトルを失ったシンワンチャーは「コンディションは普通。負けないように頑張る。チャンスがあれば(嘉陽を)倒したい」と話していた。
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