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賠償訴訟:集英社と本紙記者に賠償命令 医療問題単行本で

 01年に東京女子医大病院で心臓手術を受けた女児が死亡した事故で業務上過失致死罪に問われ、1審で無罪(検察側控訴)になった元同病院助手(45)が、毎日新聞医療問題取材班の著書で名誉を傷付けられたとして、発行元の集英社と取材班の記者に1000万円の賠償を求めた訴訟で、東京地裁(石井忠雄裁判長)は8日、80万円の支払いを命じた。

 問題となったのは、毎日新聞の連載記事をまとめた「医療事故がとまらない」(集英社新書)。

 取材班は入手した内部報告書の内容などから、人工心肺装置を操作した元助手がポンプの回転数を上げ過ぎたことを事故原因に挙げたが、判決は「真実とは認められない」と判断。「新聞連載(02年1~8月)の時点では真実と信じるのに相当な理由があったが、03年12月の書籍発行までには報告書の内容に疑問を呈する学会報告が出されており、記事を見直す必要性があった」と指摘した。

 集英社広報室の話 主張が認められなかった判決であり、ただちに控訴した。

毎日新聞 2008年12月8日 21時16分

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