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改正国籍法成立 「これで母の役目果たせる」フィリピン人リザさん (1/2ページ)
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「これでお母さんの役目が果たせる」−。改正国籍法が国会で成立した5日、横浜市鶴見区に住むフィリピン人女性、リザさん(36)は喜びをかみしめた。
改正のきっかけとなった6月4日の最高裁判決の翌日から今月3日までに、全国の法務局に国籍取得を届け出て「預かり」となっているのは129件(海外で6件)。リザさんもその1人で、長女のありさちゃん(9)、長男のなおやくん(6)の国籍取得を申請している。
2人は父親が死亡後の認知(死後認知)だった。平成10年にダンサーとして来日し、建設作業員だった日本人男性と同居。結婚しないまま2人を産んだが、長男出産直前の13年12月、男性は心筋梗塞(こうそく)で急死した(享年37)。
工場勤めをしながら2人を育て、14年7月、横浜地裁に死後認知請求訴訟を起こした。裁判では男性が長女を抱いた写真や、母子手帳の父の欄に残された男性の直筆署名も提出され、翌年、認知が認められた。
やがて、小学生になった長女から「お父さんは日本人なのに、なぜ私はフィリピン人なの」と聞かれ、リザさんは「母親として、子供たちが大きくなったときに困らないようにしてやりたい」と今年8月、国籍取得を届け出た。